シンプレクス株式会社 ~世界に認められたFintech企業、その強さの秘密とは~

Vol.4 人材マネジメントとその強み

シンプレクス株式会社 代表取締役社長 金子 英樹 (2016年9月取材)

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―人材マネジメントとその強み―

【金子】

シンプレクスは1997年に創立して19年目(取材当時)に入ります。我々は金融機関だけをお客様にして今まではビジネスをやっています。金融機関の仕事でもたくさん色々なものがありますが、その中でもいかに収益を上げるかということに特化しています。収益を上げるビジネスはたくさんあるわけですが、資金運用ですね。こういうところにかなり特化をしてやっていて。これをテクノロジーという側面からビジネスはどうあるべきで、だから最適なシステムはこうでなければいけないということを語り、提案し、それが受け入れられたらそのシステムを本当につくって、最後それが本番で資金運用の何千億というお金をかけて勝負をする世界の色々な分析を出したり、取引をサポートするところまでやります。

最初から最後まで金融のいかに収益を上げるか、これを僕らは金融フロンティア領域と呼んでいますが、そこにITという側面から様々なソリューションを提供している会社です。

僕らは1つのビジネスに出たら必ず1番を取ると決めている会社です。逆に1番を取れると思えない領域には絶対に出て行かないと決めているのですね。それはなぜかというと、ある領域でトップを走っているから次どこに行くべきかということを考えたときに、誰も歩いたことが無い道だから、道なき道を自分で右行くべきか、左に行くべきかいつも目を凝らして一生懸命頭を使って、毎回毎回それぞれがディシジョンして行く道を決めるわけですよね。間違っていたら戻って、またこっち側だったとやるわけですよね。これは本当に先頭ランナーにしか無い権限ですよね。

2番手以降はトップの背中を見て一生懸命距離を縮めようと言っていれば良いわけです。トップランナーだけが常にどこに行くべきかを必死に考えているわけですね。そういう意味ではすごくイノベーションにこだわりがある会社だと思いますけどね。

1人1人の社員が筋肉質で当事者意識を持って、自分がずっとトップを走るのだという覚悟を持っている人しか会社に入って来ちゃ駄目だよと明確に言っていますし、集まっている人達はそういう人達だと思うので。僕は何をやるかについてはこだわらないと僕自身は言いましたけど、なるべくそういう人を採っています。その結果、どの分野に出て行っても必ず最初に上3割に入れる、次が上1割に入れる仕事の仕方って何だっけということが分かれば、ものすごくポータブルな能力になるわけですよね。これを目指す人を集めようということで、僕らはこれほど専門性の高い仕事をしているのに、中途採用がすごく少ないのです。今僕らは完全に新卒採用に傾倒しているのですよね。

これは2002年に初めて上場した創業5年目からずっと新卒採用にかけている。これは何をやるかにこだわっていないので、ポテンシャルがなるべく高くて、ナンバーワンを必ず取って、イノベーションを自分で起こして見せるというガッツがある人。この2つしか条件は無いのですよ。この人達に対して、たまたま僕らのドメインは金融とITだから、その都度都度の段階でその業界のトップレベルにノウハウを持っている先輩がいるので、その元でたまたま金融とかITというドメインを使って自分のポテンシャルを顕在化させて、ナンバーワンのビジネスパーソンになろうという人とか採らないし、育て方もそうやって育てていますね。

自分がまだプレイヤーでマネージャーとかサラリーマンをやっている時に、自分の1番の強みは何だと聞かれた時、2つあると思っています。1つは、金融とITと2つできなければいけない、別に興味があったわけでも経験があったわけでもない。

しかし何らか学生時代からビジネスをやっていた結果かもしれないけど、1つの分野で興味無いし一生これじゃないといけないとは思っていないが、どうやったら上の1割に入っていけるのだろうかということを考えながら一生懸命仕事をして、上の1割くらいには最終的には入ったと思うのです。でも、上一割じゃないですか。では1パーセントに入ったかと言うと、これは自分では入っているとは思ってはいないのです。

自分より金融のことを知っている人達は、あいつもこいつもいるねと。テクノロジーも同じで、テクノロジーに関しても上の10パーセントには入ったと思いますが、でもスーパーエンジニアのような人とか、本当に大好きで才能も有って子どもの時から組み立てていましたというような、才能もあってオタッキーな良いビジネスマンというのもいたので、これには勝てないなと思う人は何人もいたので、上の1パーセントに入ったとは言わないですね。でも両方とも上の10パーセントには入ったと思います。

そうすると、僕らみたいなそういったビジネスというのは、金融もITも両方分からなければいけないとすると、同じITの中で10パーセントに入った、もしかしたら自分はその10パーセントの中でもビリかもしれないけれども、この中で自分より金融を知っている人はいないという自信は絶対にありましたね。

金融で上10パーセントの中で金融のことを自分より知っている人はいるかもしれないけど、この10パーセントの人だけで競争させたら僕よりITができる人は絶対いないですよね。この両方をとなった時に、おそらく10パーセント、10パーセントに入ったら、全領域をやらなければいけないという意味で言えば上1パーセントに入ったと思ったから、スーパープレイヤーになれたと思ってこの会社をつくったのです。

だから、何をやるかではなく、どの分野に行っても再現性を持って上10パーセントで良いと。1パーセントは超優れた才能とものすごい興味と全人生をそこにかけるというのが無いと駄目。でも、10パーセントならポテンシャルがある人であれば、正しい努力の方向で正しい努力の量をすれば必ず行けると思っているので、そこに行き得る可能性のある人しか取らない。逆に、そこに行き得る学生は全員採れというイメージですね。

あともう1つマネージャーをしていた時に、僕が他のマネージャーより勝る点は、僕は経験者を採ろうとは思ってない。1番ガッツがあって、1番ポテンシャルがある人を採って、素人でも良い、今金融もテクノロジーも何も知らなくても良いけど、そういう時僕はプレイヤーとしてそういう所を知っていましたから、上10パーセントに入っていると思っていたので、俺が全部教えてやるからついて来いという、育てていくということが自分のマネージャーとしての本質だったのかなと。それは今のシンプレクスという会社の経営者としてもそこは1つの強みなのかなと思いますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 金子 英樹
役職 代表取締役社長
生年月日 1963/9/1

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