シンプレクス株式会社 ~世界に認められたFintech企業、その強さの秘密とは~

Vol.2 金融×ITへ進んだきっかけ

シンプレクス株式会社 代表取締役社長 金子 英樹 (2016年9月取材)

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―金融×ITへ進んだきっかけ―

【金子】

それまで私は4年間コンサルティング会社にいましたが、その中で4つプロジェクトをやりましたので、4回完全に環境が変わって、4回完全など素人のスタート地点まで戻されて、そこから必ず良いところまで行ってアウトプットを出して、というのを繰り返したのですね。それなりに優秀だと言われているコンサルタントというのはずっと繰り返すわけですよ。そのうち、どの業界行けるのではないかというのが、大体若手でトップのスピードで昇進している人間というのは、3~5年くらいすると、どこに行っても通用するのではないのかという想いが出て来るんですね。これは大体若手コンサルタントはみんなその罠に陥るのですね。そのうち何度も分野を変えて何度もやって、どの分野でも行けるのではないかと思ったら、今度は「俺にフルコミットで5年やらせろよ、1年じゃなくて」と。自分は枝葉末節も分かった上で本当の本質を変える人間になれる。要は、自分が100パーセントのパーフェクトなソリューションを自分でつくることができるじゃないかと。僕らはそういうイメージで5年フルコミットとでやらせろと思ってどの業界が良いかと考えた時に、外資系のコンサルティングファームもそれなりにやはり給与も悪く無い中で、自分のトップを走っている、1年飛び級とかもできるくらいなので。それにも関わらず、その当時、25年くらい前に他のインダストリーを見渡すと、明らかに自分達より給料をもらっている人達が1業種だけいる、誰だと、外資系の金融機関だと。じゃあそこをやっつけにいこうよと、そういう動機で転職をしたので、金融に興味があったのかとか、僕らが専門的にやっているトレーディングビジネスに興味があったのかとか、金融工学好きだったのかとか興味があったのかと言われると全く興味が無いのです。

キャッツという会社は実は今のシンプレクスがやっていることとほとんど同じことを世界で初めて始めた会社で。そこのニューヨーク支社長に私がアクセンチュアで1年だけ本社のシカゴで働いたことがあって、その時にボスがニューヨーク支社長になったので、その時のボスから電話かかって来て。何をやっているのだと聞かれたので、こんなコンサルをしているという話をしたら、なんで自分でやらないのだと。最後まで自分でやるだろうと、それがベンチャーだということで、彼はそのキャッツというベンチャーで、その当時はまだ3、4年目。もう再来年には上場させるからお前が東京オフィスを開けということで東京支社を開きました。そこで初めて金融とかトレーディングとか金融工学というものに出会って。

やってみたら金融だとか金融工学だとかデリバリングというのが面白いと思って、その当時そういうプレイヤーとして自分が持っているお客様の金融機関の競争相手ですね。グローバルで見て世界で1番強いのはどこかと見た時にソロモンブラザーズだったので、じゃあそこに行こうということで。もともとそういうものに興味を持ってソロモンブラザーズに転職しましたが、最初の3年くらいは自分が望む部門にたまたま行けなくて、後半の4、5年が自分の望む部門に移ったんですが、最初に望まない部門、純粋にシステムをつくる部門ですね。僕はトレーディングとい1番花形のビジネスの中に入っていきたかったのですが、純粋なシステムで、どちらかというとお金を生むシステムではなく、ビジネスをした後の後処理をする、会計や決済をするような、そちら側だけのことをやるシステムをやる部署に配属になったので。

とにかくフロントのお金を儲ける金融工学とかが入った1番難しい所だけをやる、システム部とは全然違った特殊部隊みたいなのがありました。そこに行きたくて、最初の3年はそこに引っ張ってもらうために何でもやりましたね。3年で絶対に移ろうと思ったので。逆にそこに移ってからは本当に特殊部隊のような感じで、最高のチームだったので、その時のチームメンバーは今でも金融×ITという領域において世界で最高のチームだったと思います、外人達も含めて。どうしてこの人達はこれだけテクノロジーも金融も金融工学もトレーディングビジネスも全部できるだろうと。1人1人がすごく頭が良くて、こんな人に追いつけるのだろうかというようなところから後半の4、5年は始まったので。とにかくその人達に負けたくなくて、追いつかなければいけないということで本当に必死に働いて。やっと同じペースで同じクオリティの仕事ができるようになったかなと思った時に、ちょうど外人部隊が他の会社に引き抜きにあったりしたので、そこで私もヘッドアップをして私も新しいメンバーを集めようということで、たまたま今うちの会社の役員をやっている人達を他の外資系の企業から引っ張って来てチームをつくりました。

やはり、ソロモンの7年はすごく濃かったと思いますし、人生の中で最も働いた期間のうちの1つでもありますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 金子 英樹
役職 代表取締役社長
生年月日 1963/9/1

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