株式会社メニコン ~業界初コンタクトレンズの定額制サービス 成功の要因と次の一手~

Vol.1 『メルスプラン』着想のきっかけ

株式会社メニコン 代表執行役社長 田中 英成 (2019年1月取材)

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【ナレーター】

時代の変遷に伴い、人々のニーズもまた、変わり続けている現代社会。それに応えるためには、たとえ過去に成功経験を持つ企業であっても、常に挑戦をするマインドを持つことが必要である。

そんな中、コンタクトレンズ業界のパイオニア企業でありながらも、大胆な事業戦略を行い、経営基盤の盤石化に成功した企業がある。株式会社メニコンだ。

1951年に、国内初の角膜コンタクトレンズの実用化を成し遂げて以来、リーディングカンパニーとして長く業界を牽引。

2001年にはコンタクトレンズの定額制サービス『メルスプラン』をスタートさせ、ブランド力の向上と価格の安定化を実現。現在では、海外展開や動物医療事業にも進出し、積極的に経営の裾野を広げている。

大きな舵を切るべく、2代目社長がとった大胆な行動の真意に迫る。

―『メルスプラン』着想のきっかけ―

【ナレーター】

将来、父の会社を継ぐため、知人のすすめもあり地元愛知県の大学の医学部へ進学。

卒業後は医局へ入局し、医師として勤務する一方で眼科の専門医試験を受け、見事合格。その後、メニコンの直営店の新規出店にあたって、併設眼科の院長という話を聞き、二つ返事で了承しメニコンへ戻る。

しかしながら、当時はデフレによる価格の下落と出店エリアの問題もあり、集客がうまくいかず、厳しい経営状態だったという。そんな中、顧客とのあるやりとりが、現在の柱の一つである『メルスプラン』を着想するきっかけとなった。

【田中】

きっかけは他店でコンタクトレンズをつくったけれど、調子が悪いとクレームに来たお客様でした。

レンズを見るとメニコンのレンズではありませんでした。そこで「申し訳ありませんが、これはメニコンのレンズではないので、レンズそのものの保障はできませんが、診察と治療はさせていただきます。今度、レンズの調子が悪かったら購入されたところでレンズの交換とか保障を受けてくださいね」と、ご説明すると、お客様は怒って帰られてしまいました。

一番良くないのは、患者さんの目の調子が悪いということですよね。これは理不尽な話で、販売する側のモラルが非常に低いことが分かります。これは業界全体にとって大きなマイナスですよね。もちろんメニコンにとってもマイナスです。

この出来事が「なぜそんなことが起こっているのだろうか。このままではいけない」ということを考えるきっかけになりました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 田中 英成
役職 代表執行役社長
略歴 1987年 愛知医科大学医学部医学科卒業
1993年 日本眼科学会専門医認定

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