株式会社八天堂 ~倒産寸前から復活!奇跡の『くりーむパン』誕生秘話~

Vol.4 八天堂が打ち出す海外戦略

株式会社八天堂 代表取締役 森光 孝雅 (2017年4月取材)

[もっとみる]

―八天堂が打ち出す海外戦略―

【聞き手】

これだけ売れるものができたという、1つのもので勝負してこられたというところで、逆に当たったのでまた新しいものをつくりたいなという思いになったりするのではないでしょうか?

【森光】

事業や経営としてみたときには、私は必ずやらないといけないと思っています。それまでにどん底も経験したおかげで、1品がずっと未来永劫に続くというのは、歴史上を見てもありえません。かならず成長期、安定期、衰退期があるということは、全てにおいて当てはまると思っています。ですから必ず落ちていくという中で、良い時に種まきをしておかないと、次の土壌を耕して種を撒いておかなければいけないと(いう考え)はずっとありました。ですから、フレーズとしては、厳しい時は、特に中小企業は資源がないので得意なものに1点集中して、そしてある程度力をつけてきたら全面展開をしていくというように、色々な事業の種を撒いて今少しずつ芽が出てきている感じですね。

【聞き手】

今は製造販売だけでなく、カフェなど色々な事業展開をされていらっしゃいますよね。

【森光】

ええ。今、本拠地である広島の広島空港の前に『カフェリエ』という体験型のカフェをつくっています。そこでは我々の会社のカラーや体質を知って頂きたいという思いで、体験コーナーをやらせていただいています。また、つくることだけではなく、この地域に来たら楽しいなと、食べ物通して楽しいなという体験型やお客様参画型の空間をこれからつくっていきたいという思いをずっと持っていました。価値をつくっていくのは商品だけではなくて、付加価値のように、サービスや店の雰囲気など、様々なものが重なり合って1つの商品の価値をつくっていくものだと思っています。そういった体験型のカフェをこの7月に千葉の木更津に大型店として、でき上がる予定です。

【聞き手】

それも楽しみですね。

【森光】

はい。全国から。特にそこは社会福祉法人さんと一緒にやります。障がい、特に知的障がいを抱えていらっしゃる方を受け入れる施設が、なかなかないのです。私もそういったスポンサーであったりお付き合いであったりと、関わりを持ってやらせていただいているのですが、いかに(受け入れる施設が)ないかというのはわかりました。送り出す方も心苦しい部分もありますし、受け入れる方もなかなか我々のようにそういった、介護、お手伝いをする経験がなければ難しいのです。社会福祉法人さんがベースですので、ある意味プロの方ですから、受け皿としてきちんと受けられますし、送りこむこともできるし、そういった形態が全国のモデルになって、そういった方々にもパンづくりの経験をしてもらって、ひと時でも心が温かくなって楽しんでもらえればいいのではないかなという思いで、わくわくしながら。

【聞き手】

すごい社会貢献ですね。

【森光】

これは企業の1つの使命ではないかと、私は思っています。こういったこともこれから取り組んでいきたいと思っています。

【聞き手】

これを日本に留まらず、アジアを中心に世界に向けて発信されていますが、海外展開についてもぜひお話をお願いします。

【森光】

この2年くらい、マーケティングを兼ねてこちらから送り出していたのですが、近い将来というのが、いよいよ今年ですね。現地製造に切り替えて、本格的に現地の物価に合わせて売っていこうという、今年がそういった意味では本格的な元年です。我々の冷やして食べるくちどけの良いクリームというのは、まだ世界ではほとんどありませんから、アジアを中心に本格的に出していきたいです。そしてこの後ろに…。

【聞き手】

先ほどからずっと気になっていました。

【森光】

バーガースタイルにして、ここ(『くりーむパン』の中心)に。

【聞き手】

挟むということですよね。

【森光】

そうなのです。この『くりーむパン』を切って、挟んで。地域ごと、国ごとにはおいしいフルーツがあるので、そのフルーツをサンドして食べていただくというスイーツバーガーです。この需要は、私は国内のみならず世界にはもっとあるのではないかと思っていますので、この新たな食文化、食のスタイルを日本から世界へというのは、『くりーむパン』と同時にこちらも発信していこうと思います。

【聞き手】

おしゃれすぎて、パンの領域を完全に出ています。

【森光】

ありがとうございます。本当にパンというよりスイーツです。しかも生のスイーツはワンハンドでなかなか持って食べられませんよね。シュークリームとかはありますが、生スイーツのフレッシュ感をそのまま味わってもらえるというのは、こういうスタイルだからこそ味わってもらえるわけです。なかなかこれはおしゃれ感もありますし、かわいいし、手軽にという部分では、世界でも受け入れられるのではないかなと、強く強く思っています。

【聞き手】

受けると思います。本当に新しい食文化をつくっていくことに今、踏み出されておられるのですね。

【森光】

そうですね。『くりーむパン』から、2階建て、3階建てではないですが、冷やして食べるパン、またパンの手土産市場というのは、まだ私は裾野があると思っています。潜在的なお客様の掘り起こしも含めて、食文化での地域貢献や、日本だけではなくて世界中の方々に喜んでいただけるような会社、経営者になっていけるよう挑戦していきたいですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 森光 孝雅
役職 代表取締役

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案