株式会社市進ホールディングス 成熟した組織の戦略!人材の高齢化が秘める新たな可能性 株式会社市進ホールディングス 代表取締役社長 下屋 俊裕 

Vol.3 海外展開と事業への想い

インタビュー内容

―海外展開と事業への想い―

【聞き手】

年齢層を縦に伸ばしていくことと、水平という横展開ですね。

【下屋】

海外は今インドと中国で、社内に日本語講師の資格を持っている方もいらっしゃる。またインドのアーメダバードの国立大学では、日本語が第二外国語で認定されていますので、4年目を迎えて200名を超える生徒さんが今も受けていますし、そこにうちの職員が日本語講師として教えています。
同じようにグルガオンでは、学習塾と今度幼稚園が始まります。香港では日本語学校と学習塾。日本人のお子さんたちを対象とした学習塾の2つですが、両方合わせると6人くらいが海外に出ています。
またJICAの社会人派遣では、パプアニューギニアに1人の職員が2年間行っていて、今ちょうど1年経ちました。海外でも手を上げてくれる人が行けるような環境作りをしていきたいと思っています。
海外事業部は今ホールディングスの中でお金を稼ぐ部分と言ってはおかしいのですが、間接部門でもお金を稼いでいい部分があるということで、能力開発と海外事業と学童事業と3つあります。能力開発の部分ではこれも昔うちで教壇に立っていた人たちが、コーチングの資格を取って、官公庁の入札案件や厚労省の高齢者団体の職員の人たちへの研修などを含め、企業向けの研修や、県や市の教育委員会で教頭先生や校長先生の研修などを行っています。何を研修のかは本当に興味深いのですが、例えば校長先生ですとクレーム研修です。
もともと現場で教えていた先生たちが行っていますので、海外に行っている人もそうですが、まさか自分が海外に行くとはや、まさか自分が学校の先生相手に研修するとはなどという思いをたぶん抱いている(かもしれない)。せっかく相当なキャリアを蓄えた先生たちを、ただ単に※※(業務?)だけに終わらせるのではなくて、持っている知識というのをもっともっと他の方に提供できればと思いますので、いろいろな市の方と協力できれば非常にいいのかなと、少しずつそういう方向性も模索しています。

【聞き手】

幼児のほうに伸ばしている中で、学童というビジネスもやっていらっしゃいます。

【下屋】

塾は子どもたちが勉強を習いに来るところ。学童はご両親が働いていらっしゃるので、ある面やむを得ない事情でお子さんを預けている。ただ同じ預かるでも、結構な時間を預かるわけですから、単に遊ばせて過ごしたくないと(考える)。
では塾がやるから勉強見てくれますねという期待があるのですが、宿題だけは見ますということをまずきちっと断りを入れて、お子さんたちを預かっています。そのかわり学童の中では、例えばは花王の方に来ていただいて、手の洗い方から始まってトイレ掃除のやり方まで教わったり、青梅から森林組合の方に来ていただいて、持ってきた材木などをチェーンソーで切る世界や木の年輪をみせたり。子どもたちが現実に、のこぎりで木を切ることなどないでしょうからそういう体験もするし、ナイフも包丁も使わせます。今年取り組んでいるのは、1年間でお料理が作れるようにするナナカラキッチンです。そういう形で子どもたちをきちっと自立させたい。最低限、宿題だけは見ますと言っているのは、それ以外のことで子どもたちをきちっと自立させていきたいという想いがあるからです。長時間預かっているのに、ただ預かっているだけでは意味がないので、そういう学童にしたいのです。
それぞれ初年度の定員はほとんど全部満たしていますので、非常に順調です。施設の責任者の方はもともと市進で教えていた先生で、今はそこの責任者としてがんばってもらっています。もちろん新しく採用した方で施設の責任者をやっていらっしゃる方もいますが、新たな雇用の創出する形での学童にもなっています。


経営者プロフィール

氏名 下屋 俊裕
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社市進ホールディングス
本社所在地 千葉県市川市八幡二丁目3番11号 GEエジソンビル
設立 1965
業種分類 サービス業
代表者名 下屋 俊裕
従業員数 4482 名
WEBサイト http://ir.ichishin.co.jp/
事業概要 学習塾「市進学院」「市進予備校」や個別指導塾「個太郎塾」FC教室、「桐杏学園」などの運営
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