株式会社共和 ~輪ゴムだけじゃない!?常識を打ち破った商品開発の裏側~

Vol.4 意外な商品構成と次の一手

株式会社共和 代表取締役社長 杉原 正博 (2017年10月取材)

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―意外な商品構成と次の一手―

【ナレーター】

輪ゴムのトップメーカーとして著名な共和だが、実は意外な商品の製造や販売も手掛けているという。

【杉原】

当社のもともとの柱は包装材料、ゴムバンドです。もっと遡れば自転車のタイヤチューブにも行き着きますが、このゴムから派生して粘着剤ができますので、テープの分野に進出していきました。今、ポリウレタンの素材でドレッシングテープというものを出しておりまして、それが当社の事業のひとつの柱になっています。医療の現場で使われていますが、その分野に今、商品を出しているというところです。ドラックストアにも当社の商品が出ております。

それ以外で言いますと、実は入れ歯の安定剤なども手掛けております。売り場に行くと有名なブランドが並んでいますが、その横に当社の商品も出ております。やはり、こういうものは、一番のベースは市場を歩いている営業マンが色々な情報をかき集めてこなければなりません。そして、それを受けたマーケティング、開発という部隊がどう味付けをしていくかということになります。当社には非常に有能な女性陣が何名もおりまして、“ちょっとかわいい”という目線でこの商品などは開発したわけです。もともとはこういう電線の工程での仮止めに使われていた商品で、普通の輪ゴム、あめ色のゴムバンドがありますが、それでつくっていた商品です。それにこういうピンクや青、緑をつけるという発想が、それまでは誰も持っていませんでした。

しかし、女の子のその意見で「それは面白い」ということでやったわけです。また、ゴムバンドの“本数売り”という概念は、今まで我々の中にはありませんでした。とにかく「グラムいくら」です。「500gいくら」「1キロいくら」「100gいくら」という世界で動いていますが、こうしたバンドになってくると、「5本入りでいくらです」という、我々の今までの常識を打ち破った「何本でおいくらです」という商品を出し、こういうカラーを付けたということで、今までの電線の結束(用として使用していた)以外のお客様からも注目されるようになりました。これで爆発的な商売ができるかというと、それはなかなか(難しい)ですけれども、この『オーバンド』というブランドのイメージを高めると言うか、「なんか面白いことをやっている会社だな」と思ってもらえればそれで十分だと思います。

【ナレーター】

2023年に創業100周年を控える共和。更なる成長を目指す杉原の次の一手とは。

【杉原】

今までの色々と残っている遺産がありますが、それはきちんと我々の世代で処理をして、良い状態で次の世代に繋いでいく、バトンタッチをしていくというのが役目だと思っています。国内市場は、業種にもよりますが、我々の業種はじわじわと狭くなりつつありますので、海外市場は無視して通れません。やはりそちらに重点を置くべしと、私自身は思っています。ですので、ひとつは中国市場ですね。それこそ将来はインドということも考えなければならないのかもしれません。人口が多いところですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 杉原 正博
役職 代表取締役社長

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