株式会社共和 ~輪ゴムだけじゃない!?常識を打ち破った商品開発の裏側~

Vol.3 ぶつかった壁と社長就任秘話

株式会社共和 代表取締役社長 杉原 正博 (2017年10月取材)

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―ぶつかった壁と社長就任秘話―

【ナレーター】

その後、幾度かの昇進を経て、再度海外子会社への出向の話が舞い込み、杉原はこれを受諾。しかし、異国の地ならではの壁にぶつかることとなる。

【杉原】

後進国というのは、やはり考え方も違います。我々は日本人社会でずっと育ってきましたから、日本式の考え方でいきますが、向こうに行くとやはり全てがマレーシア式ですし、ギャップがあるわけです。例えば昇格制度などはありません。ですので、向こうの会社は、例えばゴムの切断のオペレーターで入社したら、一生切断のオペレーターです。上に上がっていこうという意識が、皆非常に低いのです。

ですが、それを私は皆の前で説くと言いますか「共和本体ではこういうやり方を採っている。君だって、あなただって、工場長になるチャンスはあるんだ。そういう会社をフェアと言わないか?」と言うのですが、彼らのフェアはそうではありません。入社以来ずっと同じ仕事をしていても、同じように給料が上がっていきます。それが根付いていました。彼らは非常に「フェア」という言葉を使いますけれども、違いますよね。非常にアンフェアな状態なのです。

私はそこに一生懸命突っ込んでいったのですが、なかなか彼らが分かろうとしないというか、分かりたくないというか。それで、私は駐在中に労働組合と激突しました。あれには参りましたね。初めてです。おそらくこの会社でそういう経験したのは私だけだと思います。そういうことが起きてしまうと、ボイコットや妨害行為などをしますから、供給が止まり、本社に対して迷惑をかけてしまうことになります。それだけは千歩譲ってでも回避しなければなりませんから、最後は向こうの要求をのんでサインしました。3年に1度そういう交渉があるのですが、(当時は)そうして終わらせました。

【ナレーター】

そして、2017年4月、前任者からのバトンを受け継ぎ代表取締役に就任。当時の心境とは。

【杉原】

2015年の6月に戻ってきて、10月に東京転勤になりました。1年半東京におりましたけども、(東京に)行って1ヶ月後くらいに本社に出張してきた頃、10月くらいだったと思いますが、前社長に「ちょっと来てくれ」と呼ばれました。そこで(社長就任の)話を聞いたわけです。

戻ってきた時は執行役員として戻ってきましたし、その後役員級取締役にさせていただきました。それ以上なんて私も望みませんし、本当にその話を聞いたときにはびっくりしましたね。人間というのは、そういう時は頭が混乱するもので、相手の言っていることがよく分からなくなるんですね。余程混乱というか緊張したのでしょうか、前社長に、「ちょっとすみません。社長が言われていることはこういうことですか?」と、質問を返してしまいました。そしたら「そうだ」と言われて、「はあ」という感じでしたね。当然、今までの転勤と一緒ですから、「NO」という選択肢は私の中ではなかったので、とにかく受けざるを得ないということですから、「わかりました」ということで、その場で受けさせていただきました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 杉原 正博
役職 代表取締役社長

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