株式会社MICIN オンライン診療で医療が変わる！医師兼経営者が描く業界変革絵図 株式会社MICIN 代表取締役 原 聖吾　 (2018年11月取材)

―MICINの原点となった出会い ―

【ナレーター】

事業立ち上げの目途がある程度ついたところで、原はマッキンゼーからの退職を決意。

起業に向けての一歩目を踏み出せた要因として、ともに事業の設立に携わってくれた、マッキンゼー時代の同僚で、現在はMICINのCOOである草間との出会いが大きかったという。

【原】

私はどちらかというと大雑把で緩やかにプロセスを見るのですが、彼はすごくカチッとしていて、目的を定義してプロセスを切ってというのをしっかりやってくれます。

あとは、今も有難いと思うのは、あまり歯に衣着せずに色々なことを言うことです。それはとても重要なことだと思っています。

みんなでやっていく中で異なる意見や新しい意見、場合によっては特に会社のトップにいる人に対してそういう意見を言うことがなかなか難しくなってくる面もあると思います。そういうときにも耳の痛いようなこともきちんと言えるところが、非常に有難いなと思っています。

【ナレーター】

その後、2015年にMICINの前身となる企業を草間とともに設立。事業を立ち上げるにあたって、エンジニアの採用は急務だったが、求める人材が見つからず難航。

その状況の中、2人がとったある行動が今のMICINというチームの原点をつくるきっかけとなった。

【原】

創業メンバーである草間が、「自分でプログラミングをやる」ということで、プログラミングのスクールに通って、初めて自分たちの最初のプロダクトのプロトタイプをつくり始めました。

プロトタイプができてからは、もう少し我々がやろうとしていることをエンジニアのメンバーにも伝えられるようになり、それで今CTOをしている巣籠という人間に会えて、一緒にやろうというところまでつながっていったと思います。

特に最初のころはあまり失うものもないので、巻き込んでいる人たちもそんなに多くもないですし、むしろ上がっていくところしかないと思っていたので、比較的楽観的ではありましたね。