Vol.2 リーマン・ショックから得た生産性改善のヒント
―リーマン・ショックから得た生産性改善のヒント―
【ナレーター】
その後、稼働する3つの工場の責任者として生産本部長の役職についた横田。
しかし、その直後にリーマン・ショックが発生。生産量が大幅に減少し、工場は赤字計上となってしまうが、稼働日数や人員削減など、生産体制の見直しを行った結果、リーマン・ショック以前より生産量を増加させることに成功。
この成功の要因として、横田は土曜日を出勤日にしたことを挙げた。
【横田】
現在、生産社員が240人くらいです。その人数でおよそ8万7、8000トンを生産しています。
我々は当然週休2日なので、現在の年間稼働日数は241日です。しかし、「土曜日も出勤するように」と言うと、ものすごい反発を受けました。
「え?休みが半分になるじゃないですか」と言われたので、「月曜日から土曜日までの間に、1日休みを入れなさい」と答えたのです。“ローテーション休暇”という名称を付けました。
ですから、100人のうち、いつも80人が出勤している状態です。80人×6で480人ですよね。100人出て5日で500人です。延べ人数でいえば6日出ても500人くらいになるように、人員を休ませて調整しながら生産を行いました。そうすると生産量が10%くらい増えたのです。
そういった様々な工夫をしながら8万トン、9万トン近くまで生産量を増やしてきたという感じですね。
経営者プロフィール
氏名 | 横田 隆 |
---|---|
役職 | 代表取締役会長 |
生年月日 | 1953年7月12日 |
略歴
昭和54年4月 大阪工場 研究開発部入社
平成 6年 4月 大阪本社 大阪人事部リーダー
平成10年 4月 大阪本社 大阪人事部マネージャー
平成12年 6月 大阪本社 社長室経営管理部マネージャー
平成13年 4月 大阪本社 社長室広報部マネージャー
平成14年 6月 ボンド事業本部第一事業部大阪第一部事業部長付
平成15年 4月 ボンド事業本部第一事業部東京第一部マネージャー
平成16年 4月 ボンド事業本部営業本部第一事業部事業部長
平成17年10月 ボンド事業本部第一事業部事業部長 兼大阪研究所研究開発第一部マネージャー
平成18年 4月 ボンド事業本部栃木工場工場長
平成20年 4月 執行役員
事業推進本部 生産本部本部長
平成21年 6月 取締役執行役員
ボンド事業本部 生産本部本部長
平成23年 4月 常務取締役
ボンド事業本部本部長
平成25年 4月 代表取締役社長(現在)
平成 6年 4月 大阪本社 大阪人事部リーダー
平成10年 4月 大阪本社 大阪人事部マネージャー
平成12年 6月 大阪本社 社長室経営管理部マネージャー
平成13年 4月 大阪本社 社長室広報部マネージャー
平成14年 6月 ボンド事業本部第一事業部大阪第一部事業部長付
平成15年 4月 ボンド事業本部第一事業部東京第一部マネージャー
平成16年 4月 ボンド事業本部営業本部第一事業部事業部長
平成17年10月 ボンド事業本部第一事業部事業部長 兼大阪研究所研究開発第一部マネージャー
平成18年 4月 ボンド事業本部栃木工場工場長
平成20年 4月 執行役員
事業推進本部 生産本部本部長
平成21年 6月 取締役執行役員
ボンド事業本部 生産本部本部長
平成23年 4月 常務取締役
ボンド事業本部本部長
平成25年 4月 代表取締役社長(現在)
会社概要
社名 | コニシ株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区道修町1-7-1 |
設立 | 1925 |
業種分類 | 化学工業 |
代表者名 |
横田 隆
|
従業員数 | 連結 1,540名 単独 720名 (2024年3月末) |
WEBサイト | http://www.bond.co.jp/ |
事業概要 | (1)製造内容-合成接着剤、シーング材および各種樹脂「ボンド」、床用ワックス、 洗剤およびプラスチック用離型剤「ポンドワックス」、工業用テープ、 ボンドテープなど (2)賑売品目-石油化学製品、合成樹脂、工業薬品全般、合成接藩剤およびシーリング材、 ワックス、離型剤その他プラスチック製品類 |