ITの進化は金融業界にも大きな変革をもたらし、テクノロジーを活用したフィンテックサービスは、今や個人・法人問わず、私たちのすぐ側で活用されています。
そこで今回は、フィンテックサービスに関する注目の企業をまとめ、それぞれのサービスの概要をご紹介します。更に、各企業が見据える次のステージを経営者自らが語る、インタビュー動画もともにお届けします。起業秘話や、社長自身がビジネスパーソンとして成長するきっかけになった出来事などのエピソードを通して、日本のフィンテックサービスを牽引する経営者たちの素顔に迫ります。
なぜ彼らがフィンテックで成功したのか。そして、今後のビジョンとは。
動画を通し、経営者目線からフィンテックの“未来”を垣間見ていきましょう。
※本記事内の情報は2018年3月時点のものです。
【目次】
1.株式会社マネーフォワード 2.株式会社bitFlyer 3.株式会社メタップス 4.シンプレクス株式会社 5.株式会社お金のデザイン 6.まとめ |
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1.株式会社マネーフォワード
自動家計簿サービスを提供する株式会社マネーフォワード。2600以上(※1)という膨大な金融関連サービスに対応し、家計を一元的に管理できる同社のサービスは、600万人(※2)が利用し、個人向けフィンテックサービスの領域で注目を集めています。また、2013年より法人向けのクラウド会計サービスにも着手。すべての人の“お金のプラットフォームになる” を目標に、2017年には東証マザーズに上場しています。
(※1)2016年12月14日時点
(※2)2018年3月時点
マネーフォワードの代表取締役社長CEOである辻庸介氏は、京都大学農学部出身。研究職の道に進むかと思いきや、大学在学中に起業した経験から、ビジネスの楽しさや、0から1を生み出す醍醐味を知ったそうです 。
インタビューの中で、辻社長は「ユーザーのお金に関して過去と現在は整理できるようになった。これからは未来を改善したい」と語ります。
起業家として数々の賞を受賞した辻氏は、資産運用や生命保険、老後の資金など、ユーザーの将来のお金にまつわる問題解決に狙いを定めています。
新たなフィンテックの可能性について知ることができる今回のインタビュー。詳細はインタビュー動画をご覧ください。
株式会社マネーフォワード 辻社長 インタビュー動画
2.株式会社bitFlyer
投資用の資産や新たな決済方法として注目を集める仮想通貨・ビットコイン。国内初であり、日本で最大規模の仮想通貨取引所を運営する企業が、株式会社bitFlyerです。
代表取締役の加納裕三氏は、大手外資系金融会社での勤務を経て、同社を2014年に設立しました。起業当初の不遇の時代を乗り越え、ビットコイン、そしてブロックチェーンの技術で世界に挑戦し続けています。
「仮想通貨も、技術であるブロックチェーンも含め、これによって世の中を便利にしたいと思っています。金融は過去30年間あまり変化がありませんでした。これが変わる時が来たのです。」
加納氏は、ビットコインは世界の貧富の差さえ解消する一助になると考えています。その真意、そしてbitFlyerが掲げる今後のビジョンとは。詳しくはインタビュー動画をご覧ください。
株式会社bitFlyer 加納社長 インタビュー動画
3.株式会社メタップス
2007年に設立された株式会社メタップス。2011年から積極的にグローバル進出を進め、アジアを中心に世界8拠点で事業を展開し、2015年には東証マザーズに上場を果たしました。
マーケティング事業や専門家の空き時間を売買できるサービスの運用、民泊施設のコンサルティングなど、ITを駆使した幅広い事業を展開。業界最安値の手数料を誇るオンライン決済、ビッグデータを活用したローンの選定や金融機関とのマッチングを行うサービスなど、フィンテック領域でも独自色を発揮しています。
また現在、新たな金融サービスを生み出すべく“お金の流れを予想する人工知能”の研究開発も手掛けています。
代表取締役社長の佐藤航陽氏は「私たちのビジョンは“世界の頭脳になること”です。究極的に言えばすべてのことを知りたいんですよね。世の中がどうなっていて私たちが何者なのかというところまですべて知りたいので、その答えに近づける領域はすべて事業化していって、プロダクトしていきたい」と語ります 。
2018年にはお金を「おくる、もらう、はらう、チャージ、口座に戻す」が手軽に無料で行えるアプリをリリース。今なお進化を続けるメタップスの成長の秘訣が、既に2015年時のインタビュー動画で語られています。ぜひ、ご覧ください。
株式会社メタップス 佐藤社長 インタビュー動画