サムシングホールディングス株式会社 戸建てや商業用地の地盤改良工事、地盤保証事業を展開 サムシングホールディングス株式会社 代表取締役会長 前 俊守　 (2013年1月取材)

歴史(「主体的に働ける環境」と「施工管理」がきっかけ)

【前】

創業のきっかけは、二つあって、価値観的な部分とビジネスチャンスがあると思った部分。価値観的なことは、人生の中で、一番時間を費やすのは、仕事の場になります。その仕事の場が、主体的に生き生きと働けるような環境でないと、その人の人生、良い人生じゃないんじゃないか。仕事というのは、そういう環境でやった方が、主体的にも動けますし、いいのではないか。組織にいても、なかなかできないので「自分でそういう会社を創ろう」というのが起業のきっかけです。

なぜ今、地盤改良のビジネスをしているのかというと、前職の商社で、メーカーさんから依頼を受けて、ユーザーさんが求めている機械を地盤改良業界向けに開発して、我々の業界というのは、最終的には、ハウスメーカーさんがユーザーさん、それを我々のような業者が施工するという構図になっている。

私が商社にいたときにはハウスメーカーさんから、「こんな機械ができないか」というニーズを受けて、機械を開発して、いいものができあがってので今度は、「それを業者に売ってくれ」というふうになったんですね。そのときに業者さんに「ユーザーさんが求めてる機械なので」、「こういうものを使ってください」と売り込んだときに、それはどういう機械かというと『施工管理』といいまして、『情報を全部オープンにするための機械』、「そういうものがあると、なかなかごまかしがきかなくなるんだ」、「お前たちがそういうものを作るからだんだん仕事がやりにくくなるんだ」、ユーザーさんと業界の間に非常に『ミスマッチ』があると感じた。「ビジネスチャンスになるんじゃないか」、ビジネスチャンスがあるマーケットがあることを知った。

人生の価値観の中で、やはり自分たちが主体的に動けるような組織を創りたいという、その二つが同時期にちょうど相まって、このビジネスをしながら起業しようと独立したのがきっかけです。