Vol.3 事業
事業(事業概要)
【千村】
大きくは2つにわかれています。1つが入札会といって、車のオークションです。普通は、中古車屋が車を売りに来て、中古車屋が買いに行く。手数料を頂くというのが、オークションビジネスです。当社の場合は、売りに来る人が中古車屋ではなくて、車のリース会社、オートリース会社ですね。リースの終わった車を当社がお預かりして、そして中古車屋に売却する。売却するのは、中古車屋の中でも、といわけ輸出屋が多いです。オークションの一種ではありますが、売り手をリース会社に絞った売りのマーケットを、輸出にフォーカスしているということで、ちょっと特殊な業態かもしれません。これが1つですね。
もう1つが、システム業務支援事業と言っていますが、入札会で集まった車の取引データ、レコードを統計解析をして、車の価値の予測モデルをシステム化しているのですね。それから車の将来価値と残価。残価というのは結構違います。例えばある車、3年経って、残価が75%というものがあります。ある車は、一番安い場合は(残価)19%で全く違うんですね。当社のこの残価予測モデルと対になっているものが、車を特定する仕組みです。日本中で走っている車は、実はグレードで分けると9万6000グレードあるのです。それを唯一特定する、いわゆる電子カタログ。もっといろいろな情報を付加して細分化出来る仕組み、車種データベースと言っています。いわゆる電子カタログですね。
この2つが、システム業務支援のコアエンジンなのです。実は、この組み合わせや提供の仕方によって、色々なシステム商品を開発します。例えばオートリース会社には、この車種データベース・カタログと残価を併せて提供すると、リースのシミュレーターが出来上がります。通販会社には、これ残価設定型ローンのためのシミュレーターとして提供します。例えば、車のメーカー系ファイナンスには、残価の予測モデルを提供して、そのメーカー用に共同で、さらにバージョンアップするような開発をしてあげる、いろいろな提供の仕方が出来るんですね。
当社は、今まで再販業務支援とシステム業務支援の二本立てでやってきまして、とりわけこのシステム業務支援というものを、今後は伸ばしていきたいと考えています。
経営者プロフィール
氏名 | 千村 岳彦 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1960年6月2日 |
出身地 | 神奈川県 |
出身校 | 慶應義塾大学 |
会社概要
社名 | システム・ロケーション株式会社 |
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本社所在地 | 東京都目黒区東山2丁目6-3 SLC目黒東山ビル |
設立 | 1968 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
千村 岳彦
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従業員数 | 56名(2024年3月末) |
WEBサイト | http://www.slc.jp/ |
事業概要 | 「ファイナンステクノロジー、マーケットプレイスおよびインフォメーションテクノロジーを融合した『ITプラットフォーム』を提供する」ことを目指す自動車関連ファイナンス事業者向けのBPO(業務支援)企業。 |