Vol.1 歴史
歴史(現ビジネスの起源)
【千村】
日本IBM社にいたのですが、16年前に脱サラをして、この会社を創業しているんですね。当時何をしようとしていたのかと言うと、IBMのコンピュータは非常に大きなコンピュータで、例えば銀行が使っているとすごいスペースに、たくさんコンピュータを置いて稼働させるのですけれども、IBMから他のメーカーに移行しようとすると、コンピュータを並行ランさせないといけないのです。それも1年、2年とかかかるんです。実は、こういった並行ランのセンターがあまりなかったので、こういったものを始める、それによって独立しようと考えていました。
それを考えていた頃、既にアメリカからフォワード用汎用機のダウンサイジング化が始まり、どんどん小さくなっていってしまうので、このまま事業として思っていたものをやると、上手く行くかどうかが分からなかったので、急遽それを止めたのです。しかし、既に会社は独立してしまっていたので「じゃあ、どうしようか」と考え、最初は何を行ったかというと、車の名義変更でした。
車検証があって、車というのは、登記物件ですから、所有者や使用者が変わったりすると、登記は変えないといけない。それから車を陸軍局に持ち込んで名義変更をしないといけない。ややこしいものがあるのです。オートリース会社のお客様が合併した時は、車を陸運局に持ち込んで名義変更をしないといけない。名義変更だけだと行政書士が来てくれて、簡単に出来るのですが、車を持ち込むとなると大変なんですね。そこで我々が考えたのは、車の陸送屋と行政書士を、くっつけて1つの商品にしようと思った。輸送コストは、あまりお金がかからないし、我々のリソースじゃないですから、そういうことで日本IBMを辞めて独立して、色々なオートリース会社を回り、ほとんどお客様になっていただいたんです。
それをやっているうちに、オートリース会社のお困りのことが分かるようになった。(困っていることとは)リースが終了した車を売却する時に、なかなか高く売れなかったということ。これは、入札タイプのオークションなんですが我々が、そういった車をお預かりして一堂に集めて、全国のバイヤーを呼んで、いわゆる競争原理を利用した。入札・オークションを企画しようということで始めたのが、今のビジネスの起源なのです。これが、15年前のことになります。
経営者プロフィール
氏名 | 千村 岳彦 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1960年6月2日 |
出身地 | 神奈川県 |
出身校 | 慶應義塾大学 |
会社概要
社名 | システム・ロケーション株式会社 |
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本社所在地 | 東京都目黒区東山2丁目6-3 SLC目黒東山ビル |
設立 | 1968 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
千村 岳彦
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従業員数 | 56名(2024年3月末) |
WEBサイト | http://www.slc.jp/ |
事業概要 | 「ファイナンステクノロジー、マーケットプレイスおよびインフォメーションテクノロジーを融合した『ITプラットフォーム』を提供する」ことを目指す自動車関連ファイナンス事業者向けのBPO(業務支援)企業。 |