Vol.2 価値観
価値観
【吉川】
画像を中心にやっていこうという1つのきっかけは、最近私たちがベンチャー企業をやって、私たちが次の経済を走らせていく、次の子供たちの世代も含めて、私たちがどのようなフィールドを作れるかということを考えた時に、最近アプリケーションのセキュリティ系で多く利用していただいている関係で、安全や本来人間が持っている普遍的な価値観といったものが、すごく揺らいできているように、当時は思っていました。
どうしてもやはり、テキストでのやり取りになると、言語が中心になってくるので、学習能力に左右される、中国語で素晴らしいことを言われてもわからない、お見合い写真を口で言われてもわからないのですけれども、実際に見ないとわかりません。そうなってくると、映像が持っている情報量とか感性に訴えかけられる力というのは、言葉よりも大きいものが結構あると思うのです。
そうすると、言語能力や、学習能力にあまり左右されずに、やり取りができるという意味で、映像というのはそれなりに力を持っているのかなと思います。また最近はインフラも充実してきていることから考えていくと、映像を通じて何かを訴えかけていくという、コミュニケーションができるツールというものを作っていきたいということで、画像を中心としたそれに関わるソフトウェアやテクノロジーをやっていこうというのが、最初から手作りの段階までの話となっています。
【吉川】
先ほどから言っている「普遍的な価値観」をどういうふうにアプリケーションに落とし込んでいくかであったり、結構概念的で哲学的なところが多いので、なかなか答えはわからないのですが、アウトプットのところで言いますと、例えばF1が何十年も続いていて、全大陸をまわっています。みなさん日本であれば10万、15万人が集まって、鈴鹿や富士サーキットで雨が降っても見ています。
またコルビジェという建築家にしても、もう生誕120年になりますが、先生にコルビュジェといったら、建築やデザイナーにはみなさんにわかってもらえます。これだけ建築家がたくさんいる中で、コルビュジェが建築家の象徴のように言われています。そういうことからすると、みんなが共通して笑える、楽しめるとか、残していかないといけないもの、F1のように続いているという理由であるとか、なかなか言葉や形にするのは難しいのです。
おそらくコルビュジェが慕われて、建築を残していかないといけないと思われている理由、それからF1が何十年も続いて多くのファンを集めている力というのは、さきほどの「普遍的な価値観」というところに何かヒントがあるのではないかと言うところで、それを横に置きながら、ビジネスをさせてもらうと、何かそれらのエッセンスを感じられたら、私たちのアプリケーションなりビジネスに少しでも吸収して、私たちが作っているものも、ずっと残っていく、使ってもらえるではないかと思い、試行錯誤しながら取り組んでいるという感じです。
経営者プロフィール
氏名 | 吉川 登 |
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役職 | 元取締役 |
生年月日 | 1965年5月6日 |
会社概要
社名 | 株式会社リミックスポイント |
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本社所在地 | 東京都港区虎ノ門4丁目3番9号 住友新虎ノ門ビル |
設立 | 2004 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
吉川 登
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従業員数 | 125名(2024年3月末現在) |
WEBサイト | https://www.remixpoint.co.jp/ |
事業概要 | エネルギー事業、レジリエンス事業、メディカル事業 |