Vol.1 歴史
歴史
【清水】
約30年ほど前に私がこの会社に入って、それまで電気屋は電気屋だったのですが、駅前の比較的小さな電気屋だったのです。入社して5年くらいして駅前の店を全部つぶして、郊外の当時でいう大型店を創り出したのです。5年間で10店舗くらい作って、同じ家電販売業なのだけれども、業態からすると、駅前の店から、駐車場付きの大型店に切り替えました。これを業種ではなくて、業態で言っているのですけど。それで1回切り替えてその後、急成長しました。
それに対して、今回家電量販店をやってきて、500億円くらいまで業績が伸びてきたのですが、今後の家電業界のことを考えて、業態をリユース業に4年ほど前に転換したということです。
家電量販店というのは当時、どんどん厳しくなっていった時期なのです。家電業界に残っているよりはむしろ、収益性の高い、または成長性の高い業種に業態転換した方が良いだろうと判断しました。
当時で言えば、家電量販店というのは全体の需要のパイが大きくて、いわば大きな池なのですが、リユース業というのは小さな池なのです。ですが成長性収益性の面からすると、小さな池の中で大きな魚になった方が良いだろうと判断しました。
そして、リユース業の店を一気にオープンしたのが4年ほど前です。最初の年は残念ながら赤字だったのですけれども、2年目から黒字転換できて、3年目はさらに業績を伸ばすことができて、今まさに成長期に入っています。それは先ほどお話しした、家電の時代に業態転換して、郊外の大型店作りをはじめた頃も、急成長していますから、私にとっては2回目の急成長期を今迎えているわけです。
【清水】
1年目は赤字をだして、2年目に黒字転換したのですけれども、何をやったかというと、買取りを増やしたのです。買取りが30%ほど増えて、在庫がその間30%増えて、売上も30%増えて、当然30%も増えたのですから、収益は大幅に改善します。そこで黒字転換しました。
だけどその時に考えてみると、お客様が30%増えたのかというと、たぶんそうではないと思うのです。お客様は100なら100持ってきてくれていたと思うのですが、当社はそれを70しか買わなかったのだと思うのです。それを何でも買いましょうということで、社内で話し合いをして、100持ってきてくれたら100買うと、そこで30%増えたのだと思います。ですから2年目から3年目も既存店で20%売上が増えているのですが、やはりその分だけ当然買取が増えているわけです。
経営者プロフィール
氏名 | 清水 一郷 |
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役職 | 元取締役会長 |
生年月日 | 1948年11月25日 |
会社概要
社名 | 株式会社ワットマン |
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本社所在地 | 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰本町1-27-13 |
設立 | 1978 |
業種分類 | 小売業 |
代表者名 |
清水 一郷
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従業員数 | 565名(2024年3月末) |
WEBサイト | https://www.wattmann.co.jp/ |
事業概要 | 洋服・服飾雑貨・家電・楽器・本・ゲームソフトなど、幅広い商品を買取・販売するリユース業 |