シンワアートオークション株式会社 高額品市場シェア５割超でシェアトップ。高額美術品の公開オークションの最大手企業 シンワアートオークション株式会社 代表取締役会長 倉田 陽一郎　

歴史

【倉田】

当社は５人のギャラリーの人たちが、日本で新しい流通を作ろうということで始めた会社なのですけれども、創業したのが古くて１９８９年のバブルのピークのころで、当時私はイギリスの会社でファンドマネージャーという仕事をしていて、最終的に仕事として交わったのは１９９９年くらいです。

磨かれていない宝石そのものといった会社という感じがして、とにかく将来性が非常に大きい、世界一のオークションという流通が出来上がっていて、クリスティーズ、サザビーが何千億という年間の取り扱いをしているのですけれども、日本だとまだできて十数年で歴史がそんなにないということで、ところが日本の文化性は凄く高いし、経済規模も大きいので。

これは日本でもそういった本格的なオークション会社が実際出て行く時期でしょうということで、顧客にしているところから、その会社のマネジメントになってしまったという経緯があって、これが２００１年かな、その時に当社の社長に就いて、グローバルなオークション会社を作ろうじゃないかということになりました。

【倉田】

いろいろな経緯はあるにしても、自分が本当にやりたかったのは、いわゆるプライベートバンクというカテゴリで、富裕層のサービスというものを総合してやるのが、プライベートバンクなのですけれども、オークションというのはその中のいわゆる美術品コンテンツ版みたいなところがあって、そういった意味だと業態が違うように見えて、重なる部分が多いんですよ。

オークションの方が物を取り扱うという、実際にあるものを扱うということと、オークションというその場においては非常にイベント性が高いという、エキサイティングな世界が会って、非常に面白かったです。

だから、あまり違和感はなかったので、特にアート好きだったということもあり、そしてそれがまた、将来的に大きなポテンシャルを持っている、おそらくすでに出来上がった世界ではないところが、また面白かったということだと思います。