シンワアートオークション株式会社 高額品市場シェア５割超でシェアトップ。高額美術品の公開オークションの最大手企業 シンワアートオークション株式会社 代表取締役会長 倉田 陽一郎　

価値観

【倉田】

競りをして物を売っているわけですけれども、競りをして物を売っていく中でビジネスモデルを絶えず作っていかなければならないと考えて、チャレンジしていかなければならないといことでしょう、チャレンジってすごく怖いのです。というのは、昨日までやっていた自分を否定して、新しいことをやろうとするわけですから、これについては相当腹をくくって、皆で一生懸命、一歩踏み出しに行くわけです。

それが何か新しい結果を生んで、新しい世界を作って、新しい市場を作ってということになるから、そういうのがすごく面白いかなとおもいます。企業理念の中にも伝統を重んじる中での、新しい挑戦というのを絶えず私たちはいつも入れていて、今までやってきたことの素晴らしさというのは、当然踏襲していくのだけれども、それにはとらわれてはいけないということですよね。

【倉田】

あともう１つはフェアであれということをいつも言っています。これはオークションそのものがフェアなものでなければ、仕事が成り立たないというのが前提条件なので、オークションをやるということはフェアであるということ、ということは仕事もフェアだけれども、人間もフェアでなければいけない、だから私たちの人生そのものがフェアな人間であるべきだという１つの在り方の中で、そういった意味では透明な、どんなことでもきちんと公開できるような仕事として取り組んで行きたいということです。

【倉田】

アートというのは、世界の人がちに共通するものであり、共有するものであって、広くいけば宇宙の果てまで、通用するものでなければいけないものと考えると、当社が国内だけで１つのオークションを展開して、ただ、日本のものだけをやって日本の人たちにわかってもらえればいいんだ、ということをしていたら、これは本当のアートの領域の、ほんの小さな一部しかできないことになってしまうのです。

やはりこれだけ文化レベルが高くて、日本人の一人ひとりが非常に高い大きなポテンシャルを持っている、そういう国というものを世界中の人たちに知らしめていく、そのためにはいろいろなアプローチがあって、すごくグローバルな展開で、それを世界中に示している企業もあると思うのですけれども、今まで日本文化の中といういうことになると、まだまだ、特に美術というところだと完全に立ち遅れているので、これをキャッチアップしていきたいなということです。