株式会社ルネサンス ~フィットネスの領域を超えた「健康経営戦略」の裏側~

Vol.3 ルネサンスの使命

株式会社ルネサンス 代表取締役社長 吉田 正昭 (2017年9月取材)

[もっとみる]

―ルネサンスの使命―

【ナレーター】

社長就任当時、東日本大震災の影響で施設や会員数に大きな被害が出た中、吉田が真っ先に取った行動とは。

【吉田】

2011年3月に東日本大震災があったときに、想像していた以上に様々な被害が広がりました。特に津波関連ですね。当社が福島にもありましたので、原発の問題などいろいろなことが出てきましたし、施設的には60数か所の施設が工事しないといけない状況になりました。当然、会員の方に利用してもらうためには、安全ということが前提なので、安全の確認ができるまでは店舗を閉めないといけません。

ということで、当然売上であるとか、会員の方は大きな被害があるので、この状況でフィットネスクラブに通っている場合ではない、だから辞めないといけないという形で辞めていかれる方が一気に出て、1年間、皆の力で増やした会員がほぼ、3月~4月でいなくなったというのが実態です。なおかつ施設は60数か所、被害が出ていますし、仙台地区は被害が特に大きかったので、すぐには復旧できませんでした。それぐらい大きな被害だったので、それを含めると一瞬にして先が見えないという状況ではありました。

しかし、こういうときの我々の仕事というのは、逆に地域に元気を与えるというか、「1日も早く関東圏などを含めて復旧できる体制を取れ」という指示を出しました。業界の他社は、やはりいろいろと様子見ながらでしたが、うちはもう周りを見ずに、とにかくお取引先に協力していただき、施設を直して、1日でも早く営業しなさいという指示を出しました。

その時は、入会などほとんど来ませんから、やればやるほど赤字は出るわけですよね。でもそれは、日ごろそういう地域で商売させていただいている中で、我々がジムを開けることによって、家で不安に思っている人たちにジムに来ていただいて、安否確認をするとか、「どうだった?」という話が広がって、精神的にマイナスな気持ちが少し緩和できるのも、我々の仕事の大きな使命だと思うのです。それで、1日でも早くという形で、おそらく業界で一番早く再開したと思います。

また、仙台地区などは、ライフラインが止まってしまっていたので、お風呂にも入れない中で、幸いうちの施設のお風呂は無事でしたし、油もありました。ですから、お風呂が焚ける。それを地域の人に開放して暖を取ってもらいました。これは現場のスタッフからの思いで実現したもので、「安全確認をしてやるように」というような話をしながら実行しました。その期間というのは、逆に言えば、本当に日頃からお世話になっている地域の方と共に復興に向けてのスタートを切れるような状況ができたと思うのです。それぞれのクラブの支配人は地域に対しての思いが強いですし、そこで働く従業員に対しては、我々の方針は働く人の“感動”“満足”というのと、通う会員の方の“感動”“満足”ですので、これらが両方に行き来するような運営を目指したいというのがベースにあります。

ですから、変に形式張って会員の方を気遣ってではなく、本当に心の底から思っての行動だったと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 吉田 正昭
役職 代表取締役社長
生年月日 1956/7/13
出身校 京都産業大学

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案