株式会社船橋屋 ~200年超“くず餅”一筋の老舗企業を変革した八代目当主~

Vol.4 キャリア

株式会社船橋屋 代表取締役 渡辺 雅司 (2012年11月取材)

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キャリア

【渡辺】

うちの会社説明会はすごく盛り上がるんですよ。そこで僕は40ぐらい自分の思いをシェアします。就活セミナーに来たみたいだったと学生が言ってくれるんです。こんな会社で働けたらいいなと思いますと。こういう思いを三つの思いでお話します。うちに来たいと思うのであれば、面接でこの三つを見ますよと、最後に付け加えるんです。一つは志、目的を持つということです。例えばAくん、Bくん二人いて、英会話を習っています。A君になぜやっているんですかと聞くと、私は将来的に国際弁護士になって活躍したい。だからTOEICが900点最低ほしいんです。だからここに来ました。Bくんに聞きました。海外に行っても全然英語が通じないから、しゃべれるようになったらいいなと思ってきました」と。さて1年後、どっちが会話力が上がってますか、今同じレベルで。もちろんAくんですよ。志が違うんです。目的が違うんです。ダイエットと一緒です。1カ月で5キロやせろと言われたら、そうとうつらいです。目標をあげさせられたら。そこに目的が入ったらどうでしょうか。彼が篠田真理子が好きだと。振られたくないという目的ができた瞬間、やるんですよ、女の子って。それが目的だから。これがないで、1カ月で5キロやせろと言われたらつらいでしょ。でも今ほとんどの企業が目的がないまま目標だけ与えているんです、社員に。ノルマだけ与えてるんです。何のために働くの。何のためにやるの。だから目的を持つことが必要なんです。何の仕事をしたい、どんな人になりたいから君たちはこの会社に来たいと思っているの。目的はありますかと。そこをまずはっきりさせるということですね。

【渡辺】

二つ目は承認するということです。人間はみんな承認されたいじゃないですか。自分を見てほしい。だからフェイスブックがあんなにはやるんでしょ。じゃ、フェイスブックで「いいね」をたくさんもらうためにはどうしたらいいですか。片っぱしから人に「いいね」を押すんですよ。コメントしてあげるんですよ。その人の身になって「いいね」って心から押してあげると、自分の「いいね」が増えるんですよ。なぜですか。人間ってみんなが承認してほしいんですよ。自分がそうでしょう。だから周りみんながそうでしょう。自分のことを承認してもらいたかったら、周りの人のことを承認しなくてはいけないんですよ。自分のこと見てね、ばっかり言ってるんですよ。受ける会社のことを承認していますか。承認とはどういうことか。就活でいったら、調べつくしていますか、その会社は。なぜここに来たいのか。うわべだけの動機づけをしていませんか。これこれこうで、自分のキャリアで、どうしても御社に入りたいんですと。だったらうちのくず餅何回食べましたか。ここに来るまでどんな就職活動をしてきましたか。そういうことです。承認しないと。承認してください。調べつくしてください。

【渡辺】

最後、これは学ぶということです。学びには三つあります。本を読んだり、セミナーを受けたりする座学です。二つ目は年配者から経験談を聞くことです。三つめ、一番大事な修羅場をくぐるということ。経験して、一歩踏み出て、やってみるということです。これは会社でチャンスを与えてあげなければいけない。就活来ているみんな、これは今修羅場をくぐっているんだよと。かったるいとかではなく、素晴らしいことなんだよ。就職活動は修羅場をくぐる楽しみをみんな持って受けていますかって。それなんです。この三つです。

【渡辺】

特に承認というのは、会社側が君たち逆に承認してくれている会社を選んでいますか。それはたった一つポイントがあります。そこの会社の会社説明会、説明書を見るとわかります。会社案内を開いてください。会社案内の内容が、君たち寄りになっていますか。君たちベースで書かれていますか。言葉の一つひとつが学生にもわかるように書いていますか。自己満足の会社案内を書いているような会社に、社員を承認できるとは思えないよ。軽機が悪くなったら、みんなぶった切られるよ、首を、そんな会社は。うちの会社案内はアニメなんですよ。200年の企業がアニメですよ。開けると見開きで最初に僕のメッセージが書いています。普通の会社は当社は半導体を何年やってと。うちは違います。君たちにとっていい会社って何だろうというのが僕のメッセージです。どんな会社選ぶならいいって。君たちが素晴らしい人生を歩むためにどんな会社ならいいのかなというのを書いてます。その後、アニメでうちのことを、授業形式で書いたんです。それはみんなで楽しんでうちのことをわかってもらえるような工夫を凝らしているんです。これが承認の一つです。

【渡辺】

いかに相手目線に立てるか。これは対学生でも、対お客様でも一緒です。お客さまにどれだけ尽くして、先に承認して、あとで「いいね」を言っていただけるかです。だからサービス、商品、すべて最初にお客さまの立場に立ったものを出せてるかということです。売り上げとは、作るものではないんです。勝手にできあがるんです。作っていただくものです。結局僕が言いたいことは、貫いていることは、先義後利です。先に見返りを求めなくて、与え続けるということです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 渡辺 雅司
役職 代表取締役
生年月日 1964/2/16
出身地 東京都
出身校 立教大学
座右の銘 深沈重厚経営者として深く考え適格な判断が出来る様、心がけている
愛読書 人は無理数で生きる

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