Vol.2 価値観
価値感
【江見】
高い志もなんにもなかったのです。ただ、強いて言えば、アメリカに行った時から何となく自分の中で考えていたのは、1回しか人生はないので、なんとなく学校に行ってなんとなく就職して、という道は避けたいなと、自分の納得のいくことをやった方が良いんじゃないかという気持ちはありました。もう1点言うと、自分のやりたいことをやるという意味においては、どこかに就職してやるという道もあるが、自分ではじめれば自分の意志でできるので、企業するということがなんとなくやりたかった。という事なんでしょうね。今思うと。
【江見】
ビジネスとして仕事をしているのですけど、ともすると仕事が人生の目的になってしまう人が多い。でも人生の目的な幸せになることですよね。幸せになるという事が目的で、仕事はあくまで手段、ステータスが上がったり、給料が上がったりすることが、幸せだというのではなくて、事実というかね、本当は自分で知っているんだけれども、忘れちゃっていて、数字がでたらそれで幸せだと、思ったら意外とハッピーではないとかね、いうことがあってはいけない。では幸せはどういうことかと、それは成長することだろうと、それは私が「この方がいいよね」といっていることではなくて、みんなそういうもんじゃないかということに気付くというか、だからポジティブに考えようとか、ネガティブはやめた方が良いよというレベルではなくて、どうみてもポジティブしかないじゃないかと、ああ、そういうことかと、そうすると、やっぱり違ってくるのです、それが大事なんです。組織風土を作るうえでポジティブで行こうという表現をすることもありますけど、いちばん僕らが理念として持っていることは「ビジネスを通じ相手の幸せを自らの喜びと感ずる境地を目指す」という表現であったり、あるいは「感謝の気持ちに基づき衆智を集め、すべてを容認し、自他ともに正しく導く」というのが企業理念です。具体性がないとなかなか実用性もかないませんから、だから今のような表現になっています。それを常に考える時あるいは行動する時に企業理念のフィルタにかけると、そうするとやりやすいですよね。人間ていろんなことを考えていろんな人の話を聞いて常にさまよう部分があるから、だから常に企業理念に照らし合わせて行動していれば、成長=幸せで、何事もポジティブに考えることが、正しい生き方だろうということに一番かなってくる。でも、それだけじゃいけませんよ、仕事だから、数字が上がってこないと。だから数字も上がってくると。よく言われますよね、「いやそういうふうにはしたいけど、それは理想であって、そういうことは言ってられないんだ」と。という人もいます。あるいは、そうはうまくいかないとかね。だから、そういう議論をしていても平行線じゃないですか。だから、それは数字で業績で検証しましょうと。ネガティブにやっている人が数字が上がるのか?とにかくポジティブしかないと気付いて、それで常に前向きに楽しくわくわくして、幸せになっていくんだという気持ちで、知恵を絞って過ごしていく方がいいのだという事を、売上で店舗数で、シェアで比較検討した方がフェアじゃないですか。あるいはそういうことをしてゆけばわかりやすいし、仲間が増えますよね。生き方や人間観、企業理念は数字をだすための合理性と比例したものなのか、反比例したものなのか、と考えることが大事ですよ。我慢しなきゃいけないという風で数字を出してても良くないし、楽しいだけで数字が出ないのも良くない。一番良いのは楽しくて数字が出ること、良いかどうかは結果が大事なんです。
経営者プロフィール
氏名 | 江見 朗 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1960年9月10日 |
会社概要
社名 | 株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス(旧株式会社ライドオン・エクスプレス) |
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本社所在地 | 東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館17階 |
設立 | 2001 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
江見 朗
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従業員数 | 3,440名 |
WEBサイト | http://www.rideonexpresshd.co.jp/ |
事業概要 | 宅配事業における拠点ブランドとして宅配寿司「銀のさら」を、複合化ブランドとして宅配御膳「釜寅」/宅配寿司「すし上等!」を展開 |