Vol.3 事業
事業
【江見】
外食産業と我々が行うデリバリーというのはカテゴリー的に全く違うのです。外食というのはお客様が店舗に向かっていく、デリバリーの場合は我々がお客様に向かっていくわけなのです。だからまったく逆ですよね。まったく正反対。あるいは外食産業というのは2000年をピークにマーケットがどんどん縮小しています。でも我々のターゲットとしている中食の需要は、爆発的に増えています。ライフスタイルが変わり、ITの進化など環境の変化によって非常にいろいろな初期条件が変わっている。その結果中食という言葉も生まれて、デリバリーのニーズも増えてきているわけですから、外食とは違うのです。そういう中で我々がやっているのはデリバリーを中心とした事業で、コアは今「銀のさら」という宅配寿司です。宅配寿司ははじめはとてもレベルが高くて、なかなか時間がかかりましたが、形に何とかなっているわけで、そういった難しさというのは、逆に参入の障壁にもなります。ライバルに対する優位性にもなります。そういったものをなんとかなったからといって歩みを止めるのではなくて、第二のブランド「釜寅」を立ち上げました。同じ場所、同じ人、同じバイクを使うことによって生産性があります。これは外食産業ではできません。ですから、共有できるインフラは共有するというところで、ハードルの高い部分を逆に優位に持っていけるので、複合化戦略というのが今の柱の一つですね。具体的には「銀のさら」「釜寅」そして「カレーキャリー」というカレーブランドや「あげ膳」というとんかつのブランド、この4ブランドを複合化して、それでメリットを活かして、そこを拠点として、高齢者の配食事業をいうのを進めています。高齢者配食にはすでに大手もいらっしゃるが、我々は全国に拠点がすでにあります、それに機動力も持っているわけです。しかも、鮮度管理の厳しい生魚を扱うことができる。寿司もお刺身も提供できる。ただ、塩分控えめとかカロリー制限というお弁当のラインだけではなくて、我々が目指しているのは、高齢者こそ素晴らしい食生活をしていただくべきじゃないのか、我々だったらそれが可能なのではないかと。マルチブランドの高齢者配食ですね。お寿司がきて、お弁当がきて、とんかつがきて、カレーがきて、それをニーズに合わせたスケジューリングでしっかりと時間通りに高いホスピタリティでお客様にお届けできれば、病院食のようなイメージの高齢者配食ではないんですよと、これからは、良い商品を良いサービスでバラエティ豊かにお届けして喜んでいただく、それは非常に大きなビジネスチャンスだと思っています。宅配寿司の会社というよりは、マルチブランド化して強みを生かしてオリジナルブランドを複合化させた強みを発揮したいと思っています。我々が高齢者になっても食に関しては心配ないですよと、言えるようなそういうブランドができたらいいと思います。
【江見】
外食産業のデリバリー参入についてはすごく良いことだと思います。生活スタイルが変わっていますからライフスタイルが変わるという事は、マーケットの構造がガラッと変わってるわけですから、社会に対してニーズに対して応えることをやっているわけですから、食い合う部分があったとしても、デリバリーというものがこれからの時代の大きなマーケットになると、そういう時代になったんだと、消費者が思えば、マーケットは大きくなります。マーケット自体が大きくなるから、必ずしもライバルがいることがマイナスにはならないわけです。そういう意味ではIT革命もそうですが、はじまったばかりだと、マーケットの展開性がないとオーダーの頻度も減ってしまうので、みんなで工夫して一緒にやっていければ良いと思います。
経営者プロフィール
氏名 | 江見 朗 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1960年9月10日 |
会社概要
社名 | 株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス(旧株式会社ライドオン・エクスプレス) |
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本社所在地 | 東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館17階 |
設立 | 2001 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
江見 朗
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従業員数 | 3,440名 |
WEBサイト | http://www.rideonexpresshd.co.jp/ |
事業概要 | 宅配事業における拠点ブランドとして宅配寿司「銀のさら」を、複合化ブランドとして宅配御膳「釜寅」/宅配寿司「すし上等!」を展開 |