株式会社東京デリカ バッグ・財布・雑貨専門店を全国に約650店舗展開する上場企業 株式会社東京デリカ 代表取締役社長 木山 剛史  (2012年9月取材)

Vol.4 キャリア

インタビュー内容

キャリア

【木山】

「各店仕入れ」という各店の店長さんがバイヤーというシステムを取っ手から、急激に成業したのです。それまでは、本部で商品を買って、それをお見せに配分して、お店は売るだけだったのですが、業績が悪かったらしいのですね。それで、その時のある店長が、「社長、仕入れは私たちに任せてくれませんか」と、「本部から送ってくるものは全然まとはずれだ」と、「私達に仕入れさせてくれたら、もっとマーケットに合った商品を選んで、売リ上げももっとだしますから」と言われて、それで任せてみると、売上が倍になった。

そういうところから「各店仕入れ」方式の導入をおこなってきました。現在もそうです。ですから今でも530店舗の店長様すべてが会社が指定した取引口座の中でですが、好きなだけ買っていいと、売上と在庫の総額と粗利益率、これさえ守ってくれたら、何を買ってもいいのです。つまり専門店の社長と同じ仕事です。支払いだけは本部がやりますが、あとはすべて店に裁量権があります。この仕組みがあるから皆様、非常に高いモチベーションを持って仕事をしてくれています。

【木山】

私も自分が店長時代に楽しかったですし、ただ、難しいですね、外れる時もあります。「外れたらどうしよう」とみんな悩みながら成長していく、私もそういう経験がありますから、今の店長さんたちには「外しても良い、でも、2回やるのはバカだぞ」と言っています。とは言っても毎シーズン毎シーズン失敗する人もいます。でも、上手な人もいれば下手な人もいるので、下手ならば下手なりに努力してやってもらっています。

うちで働いている店長さんたちは、そういう意味でとてもモチベーションが高いです。年に2回、全国北海道から沖縄まで全店長が東京に来て、展示会というのがあるのですが、そこで新作が発表されるわけです。そこで注文して、1ヵ月から2ヶ月後にお店にその商品が来ます。その2回の展示会をみなさん楽しみにして来て、3日間で30から40軒くらい業者をまわって注文していくわけなのですが、もちろん緊張しながらですけれども、楽しんで仕事をしていただいています。

【木山】

これから店舗を増やしていくという事で、こういう仕事をしていただける店長になっていただける方を募集しています。またこれからはオリジナルを増やしていこうと思っていますので、そういった部門で活躍していただける人材も募集しています。

【木山】

まず、我々の業種というのはファッショングッズですから、流行に敏感でなければ難しいわけで、どうしても歳をとるとそういった部分が遅れていきますよね。特にうちは男性社員が多いものですから、ベテランの男性社員などは若い社員に比べて、情報に疎いという逆転現象が起きています。それ自体が悪いということではないのですけれども、ベテランの人たちにはベテランの人たちのやり方というものがありますし、そういうことを尊重していけるフィールドを作ってあげないといけないと思っています。

やはり情報はどんどん与えてあげて、それを自分のものにできるかどうかは、自分次第ですけれども、同じようにチャンスを与えてあげなくてはいけないと、思っています。そんな中で、非常にやる気になって、「あの人がやってた店がこんなに良くなった」という例がいくつか出はじめていて、非常にうれしいなと思っています。どうしても若い人に注目が行くのですけれど、まあそれはもっともっと、高いレベルで競争してもらわないといけないのですが、私としては全体で良くなってもらいたいと考えています。


経営者プロフィール

氏名 木山 剛史
役職 代表取締役社長
生年月日 1966年7月30日

会社概要

社名 株式会社東京デリカ
本社所在地 東京都東京都葛飾区新小岩1丁目48番地14号 第3デリカビル 9階
設立 1974
業種分類 小売業
代表者名 木山 剛史
従業員数 436 名
WEBサイト https://tokyo-derica.net/
事業概要 バッグや財布、雑貨の小売専門店。女性客多く店舗ブランド複数。SC、専門店ビル内立地が主
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