株式会社アドバンスト・メディア 音声を文字変換する独自技術を核に、各種業務用ソフトを開発 株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長 鈴木 清幸  (2013年5月取材)

Vol.1 歴史

インタビュー内容

歴史

【鈴木】

大学で研究者で終わろうと思っていたわけです。研究の中身が理論的なものですから、やっぱりそれを証明するにはデータが必要です。データが必要なので、企業の東洋エンジニアリングという研究所に移ったわけです。そうこうしているうちに大学時代に知り合った広中平祐という数学でフィールズ賞を取って京都大学に凱旋された著名な数学者がいまして、広中平祐との関連もあって、ちょうどその東洋エンジニアリングの研究所で7年くらいやったところで、人工知能の会社を作るのでという事で、ヘッドハンティングにかかりまして、それでそこから出る訳です。

ですから、東洋エンジニアリングに入った時が私の起業家に向かってのホップだったわけです。最初は平社員で入るのですけれども、1年もしたら一応CTOになるのですね。で、その時にアメリカに行きました。カーネギーメロン大学に送られて、人工知能のいろいろな言語の教育課程があったのですけど、3ヶ月で全体をだいたいマスターして、1ヵ月でシステを作り、そこで卒業します。4ヶ月で。

それでアメリカにとどまることなく、また日本に送り返されまして、日本でビジネスを始めたのです。それがステップの段階にあたる人工知能の会社です。そこでいろいろな人脈をつくり、関係ができて、ジャンプにあたる現在の起業ですね。ですから、起業家としての重要な条件をホップ・ステップの段階で手に入れることができて、そしてジャンプしました。

そのジャンプは実は、カーネギーメロン大学に集まってきたいわゆる音声認識の天才たちに巡りあうことができたこと、人工知能のビジネスを12年ほど、創業したら広中平祐の弟子を助けながら12年間ビジネスかしてきたのです。そこでも夢を持って動いたのですが、たまたまカーネギーメロン大学に集まった天才の彼らと居酒屋で飲んで、それで音声認識の市場化ができそうだと。今までの音声認識は機械が中心だったのですが、1時間も2時間もしゃべらせて機械に教えないと、実は精度が出てこないのです。人が自然にしゃべると機械の方が寄ってくる、ひょっとして、それができるのではないかと、つまり逆転させるのです。

音声認識をプロトコルに合わせる必要ないでしょ?これなんです。ここで合意をして、一緒にやろうと、それを恵比寿の居酒屋で話しまして、それから始まった訳です。


経営者プロフィール

氏名 鈴木 清幸
役職 代表取締役会長兼社長
生年月日 1952年1月13日
出身地 愛知県
座右の銘 報恩

会社概要

社名 株式会社アドバンスト・メディア
本社所在地 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 42階
設立 1997
業種分類 情報通信業
代表者名 鈴木 清幸
従業員数 連結253名(単体224名)
WEBサイト http://www.advanced-media.co.jp/
事業概要 1.AmiVoiceを組み込んだ音声認識ソリューションの企画・設計・開発を行う「ソリューション事業」 2.AmiVoiceを組み込んだアプリケーション商品をライセンス販売する「プロダクト事業」 3.企業内のユーザーや一般消費者へAmiVoiceをサービス利用の形で提供する「サービス事業」
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