株式会社トランスジェニック ~遺伝子分野で成長するバイオベンチャー~

Vol.3 事業

株式会社トランスジェニック 代表取締役社長 福永 健司 (2013年7月取材)

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事業

【福永】

うちの主要の事業は社名の通り、遺伝子を破壊した、もしくは特定の遺伝子を挿入した「ノックアウトマウス」、遺伝子破壊マウスを作る事です。これは創薬の研究材料になったり、創薬研究をする方々にとっては有望な素材になります。あともう一つは特殊な遺伝子を操作したマウスを使って抗体を作る技術を持っています。抗体というのは特定の物質に反応する事ですが、それは医薬品、治療薬の原料になったりとか。
会社の興りとしては、遺伝子破壊マウス事業と抗体作製事業が2本柱としてスタートしました。

【福永】

この2つの事業というのは基礎研究、上流の研究分野なんですよね。上流の研究分野が何を意味するかというと、市場規模が非常に小さいんです。どうしても薬を作る一番最初のスタートになりますし、薬の領域になると、たくさんの人に販売するわけですから、下流の方になればなるほど事業規模が大きくなってくると。我々、事業性が厳しい分野を主戦場に会社を作っていましたので、だから結果的に経営が厳しい時期もありました。

【福永】

そういう中で遺伝子破壊マウス事業と抗体作製事業の事業性が非常に厳しいと良いながら事業規模を拡大し、効率化を実現して収益の改善を進めてきたわけですけど、やはり下流の方へ向かっていかないと会社の収益性が安定しないということで、いわゆるそのマウスを使った実験、従前はマウスを作ってそれを実験する会社に供給していたわけですが、そうではなくて、実験する事業の方も2年ほど前から始めています。その流れの一環として今年の4月に1社、そういう会社を買収しましたし、今月も1社また、それは人の組織を診断する会社なんですけど、下流の方の会社と資本提携を結ぶと。
我々は非常に特異性のある事業からスタートしているわけなんですけれども、それと相関関係の強い、リンクの強い事業を自分のグループに取り入れる事で強みを持った個性を持ったグループを作っていきたい。これが事業戦略の大まかな、大きな流れです。

【福永】

将来的なビジョンは何かといわれると、社会に必要とされて、規模は大きくなくて良いのですが、社会に必要とされて存続し続ける事が出来る企業体を作りたい。10年20年で消える会社ではなくて100年続く会社になればいいかなと思っています。

【福永】

資金調達は確かに、非常にバイオベンチャーは費用が先に出る構図になっていますので、一番最大の難関なんですけど、そういう中でも我々がうまく事業性、今やっている事業が将来に結びつくかというIRを積極的にやってきてですね、収支のバランスを取って、ようやく収支構造の黒字転換が見えていますので、安心できる領域になってきていると。収支構造が安定したらですね、今度は自分達の事業資金で積極的に拡大していきますので、株主の皆様には、今までのようなご苦労を掛ける事はないかなと思っています。

【福永】

我々は研究、メーカーサイドに近いので、その試薬を一緒に共同開発する会社とか、そういった所との提携は今後も積極的に進めていきたいと。自社単独の研究開発力だとか持っているシーズだと限界があるので、そこは提携を通じてですね、利益が100あるとしても100はいらないんですよね。提携して50:50で分かち合うような形で広げていければと思っています。
営業力の強化に関しては、事業会社を2社資本提携して傘下に入れていますので、彼らの営業網も今回我々の営業網に持ってきますので、売上高については従前より営業力に関しては強くなってきていると思います。

【福永】

状況的に毎年良くなっていったわけで、それはずっと私は感じてきていて、危機的な要素も不安要素も全部去年でなくなったと思ってます。これからは浮上するだけだと思っていますね。当然油断大敵なので、無理な事なしないし、おかしい異変を察知したらすぐ動くつもりなんですけど、基本的な骨格については3年前、4年前とは全然違うと。良い会社になる土台は出来ていっています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 福永 健司
役職 代表取締役社長
生年月日 1969年8月13日
出身地 福岡県久留米市
愛読書 特になし

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