KLab株式会社 ソーシャルゲーム、スマホアプリを開発・運営。海外にも展開 KLab株式会社 取締役会長 真田 哲弥　 (2013年6月取材)

事業

【真田】

我々今はスマートフォンタブレット向けのオンラインゲームをやっております。一時期はモバゲーさん、グリーさん向けのゲームが多かったんですけれども、今はいわゆるネイティブアプリと呼ばれているApp StoreとかGoogle Playで販売されているゲームがメインに移っています。

今現状まだ日本の売り上げが一番大きいですが、実はグローバルに海外でもどんどんゲームの販売をしておりまして、数少ない海外が黒字になっているスマートフォンゲームベンダーの1つだと思います。

まずは海外で開発するというところから始めて、今、販売先としても海外で成功し、黒字化したと。まだヨーロッパが弱いので、この先中国・ヨーロッパのエリアが今後拡大すると思っているエリアで、そこをまだ伸ばそうとしています。

そんな大きな特別、特殊なことをやったわけではなく、勇気を持って初期の赤字を乗り越えて、積極投資をするという意志決定をしただけだと思うんですね。

海外におけるマーケティングとか広告とかも、極力自前で、現地でマーケティングができる現地の人を雇用し、自前でやっていくことによって独自のノウハウを作っていくと。

その分代理店さんを使ってやるのに比べ、人の採用コストをかけ、実際に現地で採用面接をし、手間と暇とお金がかかっていますから。

一時的には、やはり業績の悪化を招くリスクがあるわけですけれども、それをおしてでも中長期で見た時に、海外にそういう自前のプロモーション機能とか、そういったものを作っていくというようなことを、1年以上前から着々と進めてきたことが他社との違いになって、順番に数字に出ていっているということだと思います。

基本的にゲームは人が作りますから、優秀な人が作ったら面白いゲームができるという構造があると思います。他社も皆さんやっておられる、やるべきことを愚直にしっかりやっているだけで、どんどんヒットが打てる魔法のバットが存在するわけではないですし、そこに近道が特にあるわけでもなく。

たくさんのヒットを打つためには、たくさんの打席に立つことであると思っておりまして。たくさんの打席に立って、たくさんのヒットを打つかというようなことを非常にストレートにまっすぐにやっております。