Vol.4 キャリア
キャリア
【真田】
僕は才能好きなので、経験がなくても学歴がなくても、才能があってやる気がある人というのを採用して。非常に才能があると思った人に裁量を任せて、裁量を任されると才能がある人は開花しますから。
才能がある人を早いタイミングで見つけて、その人に裁量を任せていくというのが基本だと思っています。
他と1つ違う事は、面接なんかを信用しないことですね。ですので、我々で活躍している人というのは、大学前ラボというのをやっていたんですね。
大学の前にマンションオフィスを借りて学生を募集して、その学生の人たちだけで運営させて色々なものを作ってもらうということをやっていたりしているんですけれども。
今当社のナンバーワンのヒットを飛ばしているプロデューサーはそのラボの出身だったり、今退社して独立してコロプラという会社を作った馬場社長とかも、その学生ラボ出身だったり。
就活に入ってやって来る学生を面接して、才能があるかどうかということではなくて、学生時代から自分でこんなことやりたいというのを持っている人。
一緒に何か一定期間開発をやってみて、そしてそういう中から芽を出す人が出てくるんですね。その人もひょっとして、そういう経験をしなかったら目を出さなかったかもしれないですし。
才能というのはある面、生まれながら持っているものかもしれないんですけれども。でもその生まれながら持っている才能が、じゃあ皆が発現するかというと、実は発現しないままに眠ったままで終わるケースも世の中では実はかなり多いんじゃないかと思っていまして。
それがその共鳴効果によって、才能が発現して発芽して芽が出る。そしてその優秀な人材に育つという、こういう現象が起きると思っていまして。
従って、もうすでに芽が出ている人しか、面接とかでは見抜けないので、芽が出てない人を一緒に集まって揺らしてみて、その中で鳴る人は誰かということを試してみるということをやっていますね。
これは僕は学生時代に学生起業をやってみたわけですけど、その時の仲間が揃いも揃って皆、もはや上場企業の社長になっているという事態が起こりですね。
なんでそんなことになったんだろうと振り返って考えて。そんな偶然の一致で、才能ある人ばかりが集まったのかどうかと考えた時に、そんな偶然の一致はないだろうということで、その共鳴効果なる現象を発見して。
じゃあ、それは自分が学生時代に起業した時と、同じような環境を疑似的に作って揺らしてみたら、共鳴するのかどうかということで、そのKLabの学生ラボとかをやってみたら、やっぱり共鳴するんですね。
そこからコロプラの馬場社長みたいな起業家が生まれたりしてくるので。
当社のやり方はそういう、まずは箱に入れて振ってみると、そういうやり方ですね。そうすると眠っていた才能がむくむくと発芽するケースがある。
そういう人を見つけたら、年とか経験とかない人に、どんと任せていくということをやるというのが僕のやり方ですね。
今、弊社は朝フルーツというのを毎朝やっています。毎朝、会社に来たら、出社して荷物を置いたら、まずフルーツを食べてパソコンを開けて、フルーツ食べながらメールチェックしてみたいな。
ちょっと他の会社ではない環境があることに価値があると思うんですね。
それはお金に換算できるものではないと思っていて。だからこの会社は社員のことをこんなに考えているんですよということが、社員に伝わること。
そして社員が気持ち良く仕事ができること。優秀なその在野にいる人たちが、あの会社面白い、行ってみたいなと思うこと。ちょっとした違いで、そういう他の会社にない発想力とかウィットとか、そういうものを感じてもらえるんじゃないかなと。
いい人を採りたかったら、給料をどんどんつり上げれば良いかというと、そこにしか響かない人は我々が求めている人材ではなくて。
あそこの会社、こんなこと会社がしてくれるんだという、そのアイデアとか発想力に、さっき言った共鳴ですね。響くような人が、我々が欲しい人なので、必ずしも待遇条件をどんどん良くしてつり上げれば優秀な人が来るかというと、僕はそんなものじゃないと思っているんですね。
夜10時になったら自動消灯をして、できるだけ意味がない残業をしない雰囲気・空気感を作ったりとか。色んな努力と工夫、これはゲームの企画をするのと同じぐらい会社を企画・デザインするというのは難しいことで。
でもそのアイデアと工夫次第で、どんどん改善できる余地があるので、そういうことをどんどんすることによって、この会社、企画力があって面白いことをする会社だという感覚が伝わって。
それに共鳴する人が当社に集まってくると一番良いですね。いい人を採りたかったら、給料をどんどんつり上げれば良いかというと、そこにしか響かない人は我々が求めている人材ではなくて。
あそこの会社、こんなこと会社がしてくれるんだという、そのアイデアとか発想力に、さっき言った共鳴ですね。響くような人が、我々が欲しい人なので、必ずしも待遇条件をどんどん良くしてつり上げれば優秀な人が来るかというと、僕はそんなものじゃないと思っているんですね。
夜10時になったら自動消灯をして、できるだけ意味がない残業をしない雰囲気・空気感を作ったりとか。色んな努力と工夫、これはゲームの企画をするのと同じぐらい会社を企画・デザインするというのは難しいことで。
でもそのアイデアと工夫次第で、どんどん改善できる余地があるので、そういうことをどんどんすることによって、この会社、企画力があって面白いことをする会社だという感覚が伝わって。
それに共鳴する人が当社に集まってくると一番良いですね。
経営者プロフィール
氏名 | 真田 哲弥 |
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役職 | 取締役会長 |
生年月日 | 1964年9月10日 |
出身地 | 大阪府 |
座右の銘 | 着眼大局、着手小局 |
愛読書 | 『竜馬がゆく』司馬 遼太郎(著) |
尊敬する人物 | 自分にないものを持っている人 |
会社概要
社名 | KLab株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
設立 | 2000 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
真田 哲弥
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従業員数 | 437名 |
WEBサイト | http://www.klab.com/jp/index.html |
事業概要 | ゲーム事業、その他 |