株式会社エリアクエスト テナント誘致など事業用不動産の資産価値向上サービスを展開 株式会社エリアクエスト 代表取締役社長 清原 雅人  (2013年9月取材)

Vol.1 歴史

インタビュー内容

歴史

【清原】

野村證券を選んだのは、2つ上の先輩が野村證券に入って、野村證券をその時は知らなかった。その時に尊敬していた元リクルートで社長をやっている人がいた。「あそこは野村軍団と言われて、これこれしかじかですごい会社だ」って。もうひたすら言うのでこの人が言うのならそれはと思って、就職のあれで(試験を)受けに行きました。確かにその後なんとなく学生時代に野村證券の人と接してみると人を大事にしていたり、あるいは熱いんです。顧客第一主義をさ、「顧客とともに栄える」というのを掲げて。俺、7年しかいなかったけど、本当にそう思っている会社だなあと、勤めた後ね。本当に熱い会社だったよね。

起業したいとずっと思っていました。でもそう思っていてはいけないなというのを3年目くらいに思い、起業することをやめようと。
出世しようと思って、サラリーマンやろうと。それをその後4年くらいやってみてやはりそれは下手だなと。たまには歯向かう。当時はこのままいけばどこかで止まるぞと、そういう僕のキャラクターが匂って。当時、「今だ」「ここだ」と思ったタイミングが、山一證券の自主廃業と公的資金の銀行への投入。
イコールね、日本が変わると当時は思いました。劇的な日本の変化が訪れると。
野村證券にも証券業界にも未練たっぷりだったのですが、やはり出て勝負したいという気持ちの方が強かった。それがたぶん創業の経緯だと思いますね。

【清原】

一緒にやろうと言った友達が「不動産だ」と言ったの。「それいいね」と。前職に少し似ていなくもないのだが、「日立です、東芝です」と言って株を売っていた時とちょっと似ているんですよね。それなら僕にもできるのではないかなと。営業は野村證券で教えてもらった。仲介という間に入ってやる部分も似ているということで始めました。

もう一個だけ、証券化の波が来ていると。アメリカではすでに一回証券化の波が来て、少しもうファンドが破綻して、その次のステージに入っている。もっと大きな波が来たと。失敗したファンドの人たち、または、失敗から学んだアメリカの不動産市場は何を言っていたかというとデューデリジェンスとリーシングが大事だと。
この2つが結果として残ったと。なので、テナント付けに強い不動産屋になるといいのではなかろうかと思ってこの仕事を始めました。

【清原】

一番自分で印象に残っているのはリーマンショックの後、うちの当時の本部長が辞めまして。その時に一部独立した人や辞めた人もいて業績も大幅に落ち込んで。「困ったな、どうしよう」と。当時、一番孤独感を感じた。「何とかしないと」と。でも業績も赤字になってしまうし、何が起こっているのだろうと悩んで、みんなが嫌がっているのは何だろうと思ったら、うちの場合は仕事をした後に大家さんとテナントでのもめ事があったりするのですが、そういうところもアフターフォローでやらなければいけない。なのに数字を上げろと社長から言われると。それは大変な仕事だなと。
次に設備などいちいち調べるのが大変と。あるいは法令があったり。現場に行って契約書をまとめる時に家賃がこのくらい後に発生した方がいいとか、言葉でやりとりするのはそんなに難しくないんですけど、いざ会社に帰ってきて契約書で活字にするとなるとものすごいエネルギーが必要。

「じゃ、それを全部本部長である私がやりましょう」と、言ったんだけど。
結果はできた。結果はできたのだが、毎日会社に行くのが嫌なんだよね。行きたくない。そんなことは今までなかったのだが、なぜ会社に行きたくないんだろうと。

自分が孤独というか、辞めた人以外で残っている人たちも、僕のすぐ近くでとか、幹部でやるのが嫌なのではないかなど、いろいろなことを思ったのでしょうね。

【清原】

何とか乗り越えないとと、一人だけそういう、代わりにいってもらう、トラブルのことでいってもらう人を一人置いて収まらなかったら「社長連れてきます」と言えと。
そう言って、一回その人が行って二回目は僕が行くという作業を繰り返したと。契約書も秘書がそれもやれ、と言って、僕が言葉で言うからそれを打つという作業なのですが、物件も全部僕が車で見て回ると。だから月に5000km走るんです、車でね。そのくらい現場も回り、会社を改革したのですが、この4年くらい。それが一番社長らしいことを、厳しい言い方すると初めてやったのかな、と言う感じがします。

支えてくれている人がもちろんいたから全部できたのだと思いますけれど。3年1ヶ月で上場したのも人材に恵まれてやり遂げるという意思でやったんだなあと。当時の人にもうちょっと感謝しないといけないのだなと。今いませんからその人たち。そう振り返って思えるようになったのですね、今回。


経営者プロフィール

氏名 清原 雅人
役職 代表取締役社長
生年月日 1967年2月2日
座右の銘 『雪に耐えて梅花麗し』 いつも雪に耐えている人生だから
愛読書 四季報

会社概要

社名 株式会社エリアクエスト
本社所在地 東京都東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー7階
設立 2000
業種分類 不動産業
代表者名 清原 雅人
従業員数 38 名
WEBサイト http://www.area-quest.com/
事業概要 ビルテナント誘致が主力。借り主への店舗開発提案も。関東圏基盤に、ネット配信でも顧客開拓中。
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