Vol.2 価値観
価値観
【河村】
我々は施工業ですから、私なりには屋外でものを作る事業だと思っているんです。ですから現実にこういう36度、37度の猛暑の下で実際にもの作りをしているわけです。工場のコントロールされた環境と違って、事前の飴や風、台風、地震、全てに我々に仕事上の脅威として、我々がそれをクリアしていかなければいけない。私は施工業といいながらもメーカーであると。メーカーでも屋外でものを作る、個人個人の能力に負うところが多いんですね。この建設業というのは、私は自分たちが作るものだけではなくて、気象情報が取れなければいけませんし、雨がどういう状態で降ってくるのかによって、我々に影響を与える。そういったものを自分たちで予測しながら、その予測に対して、施工を進めていく。
ものを作っていくということなので、現場に行く個人の裁量というのは非常に大きいんですね。ですから、この事業がもし今後も成り立つとすれば、個人が非常に強い心を持って、降りかかってくるいろいろな難題を解決をしていかなければいけない。そういう部分で僕は非常に現場の人が苦労しているということを、まずは感謝しなければいけないと。
【河村】
ものを作る人というのは、ものすごく大切にしなければいけないし、私も尊敬するといった中に、私の父と岳父を入れているのですが、やはりもの作りだったんですね。今はだんだんもの作りからサービスのほうに日本人が、日本全体が移行していこうという中で、その原点にあるもの作りというものを、皆さんが見直していくといういいタイミングだと思っています。
【河村】
構造物ですから、たぶん50年もてばいいとかありますけれども、では50年たったら、それをまた新しいコストで全部やりかえるのですかと。ですがここに新しい工夫をすると、これがあと25年、30年、50年もつのではないですか、ということなんですね。全ての今のでき上がっているインフラを総取り替えですよというのは非現実的な話だろうと思うんですね。ですからものというのは、きちんと補修をしていくと長持ちはするんですね。でもやはり、割れが想定する以上に、待機の有害物がコンクリートと化学反応をおこしたりするわけなんです。
そういった部分の劣化というのは、鉄はさびるし、資材の特性が50年の寿命で終える可能性もあるわけです。でもこれを新しい工夫でさらに構造物として、使用に耐えるようにというのが、今の流れになってくると思います。ですから新築から補修、長寿命化というようなところに、たぶん時代がどんどん流れていくと思うんです。ただご存じのように災害があってからは、全く全部破壊されてしまったので、それはやはり新しく作っていかなくてはいけないというのはあります。構造物というのは、建物にしても土木の構造物にしても寿命というのはどこかにあるんですね。それを新しい工夫でというところが、長寿命化ということです。
【河村】
今雨が降ると、土砂崩れがよく起こります。こんなところに家が建ってますねとか。でも選択がない場所もあるわけです。ではそこにどういう工夫をすると、生活の安心や安全が本当に担保できるのかなと。実は関西で大きな地震があって、東北4県でも地震があって、新潟でも地震がありましたが、我々が地盤改良したところというのは、耐震性がやはり違うわけです。コストはかかるんです。イニシャルコストはかかるんですけど、その選択は皆さんに知っていただきたいと思います。基準がありますから、その基準にはその時代時代で適応させているんですが、やはりそれ以上の災害が襲った時に、それでも安心できるような、そういう進化を遂げていかなくてはいけないんですね。ですからそういったことに対しても、我々の持つ工法というものが、そぷいうものを皆さんにお届けできますということなんです。ですからそれが我々の使命です。なぜ我々が存在するかということだろうと思っているんですね。
経営者プロフィール
氏名 | 河村 洋介 |
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役職 | 元代表取締役社長 |
生年月日 | 1946年9月9日 |
出身地 | 山梨県 |
座右の銘 | 『如何なる大きな他力より自覚心はそれに勝る』 他力本願では事が成就しない |
愛読書 | 司馬遼太郎 |
会社概要
社名 | 麻生フオームクリート株式会社 |
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本社所在地 | 神奈川県川崎市中原区苅宿36-1 |
設立 | 1961 |
業種分類 | 建設業 |
代表者名 |
河村 洋介
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従業員数 | 98名 |
WEBサイト | http://www.asofoam.co.jp/ |
事業概要 | 1.気泡コンクリートの現場施工 2.地盤改良工事の施工 3.その他工事の施工及び工事用資材(起泡剤等)の商品の販売 |