Vol.3 事業
事業
【河村】
私どもの業種というのは、特に二つなんです。気泡コンクリートと地盤の改良という二つのメインの仕事があるんですが、気泡コンクリートについては、アメリカから技術導入をして、気泡を使った施工というのは、実は世界中どこにでもあるんです。ただこれだけ世界中で集中をして、土木事業に我々の製品が使われるというのはたぶんないんですね。世界どこを見ても。
【河村】
我々は気泡コンクリートも持ついろいろな特性があるんですけれども、それをもっと世界各国の土木の事業に使えるのではないかということを考えています。ただやはり我々は現場の施工となると、我々が直接契約をして、人や機会を送り込んでというのは、難しいことがあります。それであれば我々の持つ施工のノウハウ、管理能力というものを外に持っていけないかと。
【河村】
やはりアメリカでも同じような規模の土木工事というものもたくさんあるし、我々の今メインにしているシールドですよね。ガスのパイプラインですとか、必ず我々の軽量のコンクリートで空洞を充填していくという、穴を充填していくという作業があるんですね。これは実は世界中で今、ガスのパイプラインとか、いろいろなところで計画されているので、ぜひ我々が参画できる機会というのを伺っていきたいと。我々も海外とのコンタクトはずいぶんありますし。それから日本のゼネコンさんが海外でお仕事を受けられる。そういったところに我々の能力を評価いただいて、一緒に参加させていただくというケースは、これからも期待をしております。
【河村】
それから私どもは中国の広州に合弁会社を持っていて、もう1年で20万立米ですから、我々が全国で打つぐらいの規模の数字を1年間で打設する。それぐらいのレベルまできているんです。でもこれ9年かかりました。やはり国柄というのがあるので、基本的には発展途上国がそういう道路整備をするわけですが、やはり道路にかかるコストというものが、オーバースペックになる可能性があるわけですね。私どもの材料というのは、土と比べると高いものですから、そういった部分で、国々で最適だと思いながらも経済的に最適かというと、まだまだ十分じゃないというところもあるので、これは地元の理解を、我々がきちんと能力をお伝えをして、掘り起こしていくことが必要になってくるんですね。ですからそういう面では今いろいろなチャンスが情報として入ってきていますので、この1、2年で我々も動く方向が見えてくるのではないかと思っています。
【河村】
もう一つ地盤の改良の部分があるのですが、私どもはコラムといって、土の中に撹拌をして、セメントを混ぜて柱を作る作業があるのですが、実は去年パキスタンで日本のゼネコンさんの下で工事をしてまいりました。これも大変で、全て道具一式日本から全部持っていきますから、それが海を渡るというと、向こう側の輸入のルールだとか、いろいろやはり我々の経験したことのない、そういったこともきちんと対応をして、現地で施工して、大変なご評価をいただいていると。こういうこともありますので、日本の持っている技術というものが本当に絶える前に、是非海外に技術を移転できるような機会があるといいなというふうに常々思っております。
経営者プロフィール
氏名 | 河村 洋介 |
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役職 | 元代表取締役社長 |
生年月日 | 1946年9月9日 |
出身地 | 山梨県 |
座右の銘 | 『如何なる大きな他力より自覚心はそれに勝る』 他力本願では事が成就しない |
愛読書 | 司馬遼太郎 |
会社概要
社名 | 麻生フオームクリート株式会社 |
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本社所在地 | 神奈川県川崎市中原区苅宿36-1 |
設立 | 1961 |
業種分類 | 建設業 |
代表者名 |
河村 洋介
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従業員数 | 98名 |
WEBサイト | http://www.asofoam.co.jp/ |
事業概要 | 1.気泡コンクリートの現場施工 2.地盤改良工事の施工 3.その他工事の施工及び工事用資材(起泡剤等)の商品の販売 |