麻生フオームクリート株式会社 気泡コンクリート工事の最大手企業 麻生フオームクリート株式会社 元代表取締役社長 河村 洋介　 (2013年8月取材)

プライベート

【河村】

私は実は尊敬する人に麻生泰という、今のグループの会長で、同級生なんですが、実はこういうファミリーの会社に入って、いろいろな経験をさせていただいたのですが、これだけオーナーがずっと1872年ですから、140年、150年近く、同じファミリーで経営していくという、このすごさというのは、皆さん想像つかないと思います。創業は皆さんするんですが、これが2代、3代続くということが、本当に大変なことを皆さんご存知ないのではないかと。

【河村】

なぜ私がファミリー企業ということで、こんなに思いを強くしたかというと、私が両親も、両方の家内と私の親がそういうポジションにいたというのがあるんですが。ただ私がこのグループに来て、エノキアンクラブという存在を知ったんです。これはフランスにあるクラブなんですが、クラブ自体ができたのは、そんなに古くないんですよ。日本で4社ぐらいです、入っているのが。月桂冠さん、赤福さん、法師温泉さん、岡谷鋼機さん。要するに社歴が200年、でも前提条件はファミリー企業ですよと。私はそこを目指してほしいなと。そこに入ることが目的ではなくて。やはりそういう組織があると、必ずいろいろな分析がされるんです。何がすごいなと思ったのは、社会の変化に順応してるというのが分析の第一位なんですよ。なぜ継続するかというところです。それが一つ。

【河村】

それから保守的な財務指標。要するに銀行からお金を借りるというのは、保守的な資金集めではないんです。資金集めというのは、投資家をきちんと理解をさせて、資金を提供してもらって、それに対して報いていくという。そういうことができているんです。それから基本のところ。人に優しいとか、寛容であるとか、やはりそういう三つか四つの要因がないと、なかなか継続できないんです。そういうことを確実に成し遂げている。

【河村】

私はなぜ麻生泰かというと、僕に一番近いじゃないですか。過去の経営者を言われても、そこにいて、どういう判断をされたかというのは、全くわからないのですが、その過渡期、過渡期に現場に一緒にいられたということで、どうしてこんな判断、決断してしまうのか。そういうところがものすごい現実的ですし、やはり自分がそういうことができるかというと、できない。どうしてできるのかなと、僕は今は時間がありませんが、やはりそういうところを追跡していきたいなというところはあります。それで、尊敬するリーダーというのは、九経連の会長になられているので、忙しくなっているので、大変だと思うんですが、本当にいつもチャレンジングで気概を持って、仕事にあたっているから、素晴らしいですよ。

【河村】

実は僕、今年の夏にマレーシアへかないと一緒に行ったのですが、これは全くの観光旅行ですよ。現地であれなんで、ツアーガイドがついたのは生まれて初めてです。実は私が最初に渡ってから、いろいろな人に会うじゃないですか。その人にもう一度会いたいという意識がものすごいあるということと。やはり私は海外へ行くのは、本当に素晴らしいところもいろいろ見せてもらいましたが、人と話すことは一番楽しいんですよ。昔会った人でもいいし、これから新しく関係ができる方でもいいのですが、やはり人に会わないと、僕はその地域に行った意味があまり感じないんです。確かに歴史的なものを見て、世界遺産を見て感激はすると思うんです。でも一度でたぶん終わるかもしれないなと。人というのはお互いが生ある限り再会もできるし。だから外に出る。どこでもいいんですよ。ここから日本の国内でもいいのですが、何か人に会うことを前提として、僕は動きたいなと思っているんです。