株式会社enish 『ゆるかみ』や『MIRARA』等、女性向けソーシャルアプリ開発が強み 株式会社enish 元取締役 杉山 全功  (2013年8月取材)

Vol.1 歴史

インタビュー内容

歴史

【杉山】

この会社ができた時は2009年2月だったんですけど、その頃僕は別の軸の所にいて。前職のザッパラスというiモードとか、いわゆるガラケーのコンテンツをメインでやっている会社の社長をやっていました。その会社を2009年に東証一部に上場させた時期がちょうど当社ができた時期なんですね。

当然、私以外の者が創業したわけですけども、それが今うちで実際にゲーム作りの現場、制作の担当している役員の2人。公文と安徳という者なんですが、その2人が作った会社です。彼らの前職はヤフーのエンジニアをやっていまして、自分たちで色々なサービス、ユーザーにとってすごくいいサービスを作りたい。もっとこうしたらいいと思うというものを実現するためには、ヤフーにいるより自分たちで会社を作ろうと思いました。そっちのほうが早いよねということで、できたのが今の当社です。

作ったあとで、機を同じくして、ミクシィさんがまずはプラットホームをオープン化したんですね。公文と安徳というのが非常に優秀な、特にデータマイニングに精通したエンジニアだったんですけど、自分たちの能力はソーシャルゲームに生かせるのではないかということで。ちょうどアメリカでジンガとかが出だした頃だったんですね。ということで、これだということで参入しましたと。それが「ぼくのレストラン」の1です。

ミクシィのオープンと同時にやったので、わりとスマッシュヒットだったんですけど、なかなかミクシィさんだとマネタイズがうまくできなくてですね。わりとスマッシュヒットで、すぐ終わってしまいましたと。翌年の2010年に皆さんご存知の通り、ディー・エヌ・エー、グリーさんがオープン化しました。この2社というのが非常にマネタイズの上手な会社だったので、うちも満を持して改良して投入したのが「ぼくのレストラン2」というタイトルで、これが2010年の6月だったかな、サービスを開始しました。
これがおかげさまで、売上を伸ばしていったんですね。同じ年の12月にも同様のシミュレーションゲームの2発目を出したんですけど。これもわりと緩やかですけど、ヒットして順調に伸びてきたと

【杉山】

年が明けて2011年、マーケットが広がってきた中で本格的にこの分野でやっていこうという時に2人は考えたんですね。自分たちが直接ゲームを作れば、いいゲームを作れるのは分かっているんだけど、やっぱり人手というのはなかなかね、人間には限界があるので、自分がやってもそんなにいっぱい作れない訳ですよ。

やっぱり組織化、マネジメントが必要になってくるんです。そのためにはお金もいる。いわゆるこれはマネジメント、経営ですよね。という時に2人が考えたのが、自分たちはゲームを作って現場をやったほうがいいと。それを得意な人にやってもらえばいいよねということで、マネジメントのできる人、うまい人を探そうよと彼らは探し始めていました。

私は2010年にザッパラスを任期満了で辞めていて、半年ぐらいちょっとゆっくりしてたんですね。その時にちょうど日本でソーシャルゲーム、スマートフォンの普及と同時にソーシャルメディアが非常に普及するのを見ていて、面白いなと思っていてずっと注目していたんです、この分野を。IT業界に色々な友人が多いので、色々話したりしている中で、他にも「この会社を一緒にやってほしい」とか、「一緒にやりましょうよ、杉山さん」と言ってもらったんですけど。2人とたまたま出会って、すごい意気投合したんですね。

それぞれ自分の得手、不得手が分かっていると。ちなみに私は全然ゲームは作れないんですけど、その代わりマネジメントはできるというところで。もう1人ザッパラスの同じ役員をやっていた松本と4人で話していく中で、経営に対する考え方、あとサービスに対する考え方が一致しているところが多かったですね。この4人でマネジメントチームを作ったら、すごくいい会社になるんじゃないかということで、 2011年の6月に私が合流して、この会社の社長に就任したというのが経緯ですね。

【杉山】

やはり上場自体はある意味、入口と言いますか。会社というのは上場させることよりも上場を維持して、業績を拡大して、会社の価値を高めて。株主、社員、お客様の満足をより高めることのほうが、すごく難しいとよく経験しているので。そういった意味では、これから大変なことが始まるなということぐらいで。それしかなかったんです、実は2回目というのは。本当に入口だなという意識しかないですね。正直まだ半年くらいしか経っていないので、あまりまだ難しい時期には、上場したことで、そういう局面には出会っていないのかなという風に思いますね。


経営者プロフィール

氏名 杉山 全功
役職 元取締役
生年月日 1965年4月16日
出身地 大阪府
座右の銘 着眼大局着手小局
愛読書 坂の上の雲

会社概要

社名 株式会社enish
本社所在地 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビルディング 4F
設立 2009
業種分類 情報・通信業
代表者名 杉山 全功
WEBサイト http://www.enish.jp/
事業概要 ソーシャルアプリの企画・開発・運営会社。経営シミュレーションゲームが柱とし、女性向けに強い。
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