Vol.3 事業
事業
【杉山】
大前提として、変化が激しいこの業界の中で勝ち残っていくためには適応能力が凄い大事だと思っているんですね。他社さんを見ていてもそうなんですけど、変化に適応できている会社のみが生き残っていて。実は最初のビジネスモデルと違うことを、今やっている会社がすごく伸ばしているわけですね。まさにガンホーさんがそうかもしれないですし。ゲームというカテゴリーでは一緒ですけど、PCのオンラインゲームでは今ないわけですよね。もしかしたらディー・エヌ・エーさんもそうかもしれないですね。ビッターズで上場しましたけど、今ももちろんやっていますが、ビジネスの源泉がモバゲーに移ってきていますし。そういった意味では変化に対応、適応できるかというのが非常に大事なのかなという風に思っています。
当社も色々な業界の波に乗り切れるような変化、対応力をどんどん付けていかなくてはいけないなというのが大前提にあります。
【杉山】
その中で当社もまず国内のブラウザゲームを中心に展開してきましたけど、やはり昨今ネイティブのマーケットが我々にとっては技術論の違いではなくて、単に販売チャンネルの違いだという風に認識しています。ブラウザのプラットフォーマーにいるお客様には、そのブラウザのプラットフォーマーさんを通してゲームを販売する事。ネイティブのマーケットにいるお客様に対しては、そちらに対応した商品を供給する事。
我々はある意味メーカーですから、お客様がいる販売チャンネルに商品を流していくというのが、基本だと思っていますので。よくブラウザかネイティブかで二元論で語られる例が多いんですけど、我々にとっては、それは技術論の話では全くなくて、単に販売チャンネルの違いじゃないのかなという風に思っていますね。そういった意味では、ネイティブになると、世界に共通する販売チャンネルになりますので、今までより以上に世界のマーケットに向けてアクセスしやすくなるのは、1つチャンスなのかなと考えていますね。
【杉山】
今後の展開というところですね。海外はもちろんなんですけど、海外はネイティブのマーケットが非常に伸びてきていますので、今まで出していなかったんですけど、この秋から本格的にネイティブのアプリは投入していきますので、これは非常に期待していますね。
【杉山】
今まで我々がO2Oビジネスのリアル連携をする時の提携先が、我々にお客様の接点がなかったので、提携相手がメガチェーンであったり、ナショナルブランドの商品を持つメーカーさん、小売店さん。こういう所としか組めませんでしたし、組むメリットもあったわけですけど、コロプラさんと提携したことによって、1店舗ずつは決してメガチェーンとかではなくても、全国にネットワークを持たれていますので、お客様との接点が非常に作りやすいんですね。そういった意味では、今まで以上にO2Oの連携したビジネスチャンスが広がるのではないかと期待していますね。まだまだこれからだと思います。今ようやくO2Oというキーワード、単語がなんとなく少しずつ業界の人には広がってきたのかなと。まだ全然一般的ではないと思うんですけど、これがですね、もっとスマホの普及とかアプリの普及によって、メーカーさん、ないしは代理店の担当者の人にもっと認知されることによって、より広がっていくのではないかという風に思っていますので。そういった意味では、先行している我々とコロプラさんが提携することによって、よりビジネスチャンスが広がるのではないかという風に思っています。
【杉山】
業容が拡大していくにあたっては、優秀な人材を適正に配置していくことが大事になってくるので、そこらへんは引き続き課題ですね。昨年おかげさまで上場してからは、だいぶ改善されて、上場効果で信用度が高まっていますので。だいぶ改善されてきつつあるとはいえ、まだまだ先行して上場されている会社もいっぱいある中で、やっと同じ土俵に立ったという程度ですので、引き続き課題として認識していますね。
経営者プロフィール
氏名 | 杉山 全功 |
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役職 | 元取締役 |
生年月日 | 1965年4月16日 |
出身地 | 大阪府 |
座右の銘 | 着眼大局着手小局 |
愛読書 | 坂の上の雲 |
会社概要
社名 | 株式会社enish |
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本社所在地 | 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビルディング 4F |
設立 | 2009 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
杉山 全功
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WEBサイト | http://www.enish.jp/ |
事業概要 | ソーシャルアプリの企画・開発・運営会社。経営シミュレーションゲームが柱とし、女性向けに強い。 |