Vol.3 事業
事業
【山本】
自社パッケージで、金融のクレジットカード会社向けのシェアが大きいんですけども。そのクレジットカード会社が銀行の統合とともに数が集約されてしまったということで、お客さんの数が少なくなっているんです。逆に規模はどんどん大きくなってきているんですけれども。パッケージで利益がいっぱい出るモデルだったのが、パッケージはそんなに売れなくなる。ただ開発するボリュームは大きくなるので、普通のソフト開発という品目は増えてきているんですよ。
それだと安定はするんですけども、成長はなかなか難しいので。そのために業種を問わない製品を作り出して、広く販売していかなければいけないねという風に少しずつ切り替えているんです。それが最初のトリガーが、セキュリティの製品でして。これもちょうど10年前に個人情報保護という法律が日本の中でできたので、当社のお客さんが当然、個人情報の対象業種ですから、何か対策しないといけないね、というところから始まって。次は製造業とか流通系の方たちにも、そういうセキュリティの話はどんどん広がっているので、あまねく行き渡ってきているんですけども。
ホームページもそうですけども、そういうウェブの仕組み自体を全く無視してはいけない状態になっているので。Webの効率化というか、そういう運用の効率化というところも合わせてやっていかないといけないことで。お客さんのニーズに応えるような形で、物を作ってきたのが、ここまでの話ですけども。これからは自分たちでニーズを見いだして、自分たちからマーケットを作っていくようなことをしなければならないね、ということが今手掛けているウェブまわり製品なんですよ。それを次の大きな柱になるように育成できればなという風に思っていますけどね。
【山本】
金融系の製品についても、アジアとかですね、当初は韓国にも売っていたりしたんですね、私自身が営業をやっていた時とか。金融のネットワークは各国自体に癖のあるような個別のものがいっぱいあるので、トータルで対応するのはやっぱり難しいので。日本でのクレジットカード会社さんというのは、みんな1社ずつ規模が大き過ぎるんですよ。ものすごい取扱高をしていて、会員の数もものすごい数がいて。そうすると、そのための設備というのも巨大な設備で処理をしないといけないという状態なんですけれども。
今、アジア各国の方たちって、そんなに大きくないんです。日本でいうと地銀さんクラスの規模。そこから切り替えを直さないと、すんなりと製品をそのまま売るのはというのは難しいねというところで、ちょっと今試行錯誤中ですね、そっちの方は。セキュリティについても、中国で売ったりしたんですけれども、ただ業務ノウハウがついていない純然たる技術の機能パッケージだと、世界の人たちも作れてしまうので。アプリケーションも組み込んだ形のパッケージにしないと、外に持って行くのは結構厳しいだろうなというのは今思っているところですかね。
どういう手を打つと、一番海外に持っていくのが効率的なのかと、マーケット収集しているような段階です。そういう中でも、英語で仕事できる人たちを少しずつ増やしてきていたので。20代の人間たちが力を付けてきている状態なので、結構楽しい、若者がいっぱいいる会社だと思いますけどね。
経営者プロフィール
氏名 | 山本 祥之 |
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役職 | 元代表取締役社長 |
生年月日 | 1955年11月4日 |
出身地 | 函館市 |
座右の銘 | 『風林火山』 山本勘介が同じ姓でもあり言葉通りに対応してきた |
愛読書 | 特にないが、高杉良、箒木蓬生が好きです |
会社概要
社名 | 株式会社インテリジェントウェイブ |
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本社所在地 | 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー |
設立 | 1984 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
山本 祥之
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従業員数 | 492 名 |
WEBサイト | http://www.iwi.co.jp/ |
事業概要 | クレジットカード会社向けの決済システム開発に加えて、証券会社向けに情報基盤の構築や、情報セキュリティ対策製品の開発、販売を主要な事業として展開。 |