Vol.4 キャリア
キャリア
【山本】
アメリカの技術論とか、今何が起きているかとか、ちゃんとウォッチできていて、かつ基本的な技術要素とか基本的なビジネス要素は、きちんと身に付けてきているような人が上位クラスに欲しいですねというのが1つです。日本の中だけで育っていると、特に金融の世界って日本は海外から見ると、全くグローバルではないビジネススタイルですから。
日本の常識だと思っていることが、海外だと「えっ、何それ?」というような状態が結構多々あるので、それがやっぱり分かっている人と分かっていない人では、最初のこう、海外で何かしようとした時に全然違うので。日本で育ったパッケージを海外に持っていこうとした時に、そこがネックになっているんですよ。最初から、そういう理解とか経験している人たちがいれば、グローバルに合わせた設計ができるのです。
それにプラスする1つの要素があって、日本の歴史をきちんと理解している人が欲しい。というのは、海外に行った時に、仕事ではない話になった時、日本を語れないとそこで信用がないんですよ、もう。きちんとした歴史・文化を語れないと、軽薄な人間に見られてしまうというのが、もう1つの要素ですよ。
【山本】
中堅以上の方たちに対しては、何でも自分で悩まずに、何でも相談すればと言っているんです。彼らから見ると、当初私たちが自由に育った時と一緒で「相談したって、お前ら何もできないじゃん」みたいに思っている人間たちが多いので。自分たちで解決しようとするけども、会社規模がある程度大きくなってきて、ものづくりの規模も大きくなってくると、さすがに無理があるので。早めにそういう所は全部相談して、風通しよく話そうよと。コミュニケーションの話を中堅以上の人たちには話をしてます。
若手の人たちには逆に「守・破・離」というか、守ったあとに破ってください。それで、あとは離れていけばいいよということで。とにかくまずは社内ルールできちんと技術を付けるまでは、守りに入ってしっかり身に付けてもらって。そこから先は組織を破ってもいいよというか、そのルールを破ってもいい、自分で作ればと言ってるんですよ。そのあとは「離れる」というところは、自分なりのそういう組織というのを作れるんだったら、作ればいいじゃないという感じで話をしてます。
そうすると皆さん元気を出すんですけれども、最初のまず、対等に話せるまでの力を身に付けないと、次のステップに行くと「口先だけ」と言われてしまうので。そこでみんな今じっと、技術を身に付けているとこだと思っていますけどね。結構その辺をゴリゴリやっている人間たちはいまして、海外の案件とかもあるんですけど、そういうところって20代中盤の人間、入社2〜3年目の子が結構率先してやっていますから。部長クラスを引き連れて、向こうの所に行って対応してますから。心強い人がいますよ。
経営者プロフィール
氏名 | 山本 祥之 |
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役職 | 元代表取締役社長 |
生年月日 | 1955年11月4日 |
出身地 | 函館市 |
座右の銘 | 『風林火山』 山本勘介が同じ姓でもあり言葉通りに対応してきた |
愛読書 | 特にないが、高杉良、箒木蓬生が好きです |
会社概要
社名 | 株式会社インテリジェントウェイブ |
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本社所在地 | 東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー |
設立 | 1984 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
山本 祥之
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従業員数 | 492 名 |
WEBサイト | http://www.iwi.co.jp/ |
事業概要 | クレジットカード会社向けの決済システム開発に加えて、証券会社向けに情報基盤の構築や、情報セキュリティ対策製品の開発、販売を主要な事業として展開。 |