Vol.4 商品について
―商品について―
【佐田】
既製品というのは、だいたい何体、何号という2軸でサイズが決まっていて、10号、数があって、5体系あっても50種類しかないんですね。上下全部一緒ですし、もっといえば、だいたい身長で号数が決まるんですね。あとは、何体という5種類ある体系は、だいたいウエストで決めるしかないのです。場所は違うかもしれません。決め方が違うかもしれませんが、2軸で人間の体系を50通りに分けるしかないんですね。「自分、既製体系なんだよね」とよく耳にしますが、既製品もつくっている会社ごとに、サイズが全部違いますからね。だからどこにいっても何号なんですと言っている人は、100%間違っています。合っていないので、1回(我々のスーツを)着てみていただきたいと思います。
我々は20数カ所採寸をし、体に合わせてパターンを起こします。起こしたパターンを工場に投げますと、自動裁断機が切り始めるという形でつくっていますから。確実にというわけではないですが、かなりの方が、やはり既製品とは着心地が違うねと、言っていただけると思っております。
さらにはデザインでいいますと、基本的にはデザインは全部コンピューターに入っているものであれば、つくれます。最近どうしてもダブルが好きなんだという方、「スリム目のダブルがほしいんだけど、そういうのが本当に既製品屋さんになくなっちゃってさ」という方などは、すごく喜んでいただけます。ボタンにしたって、今はもう二つボタンが主流になってしまっていますが、あえて四つボタンのものがほしいんだというお客様もいらっしゃいますしね。あとはここも本開きで、開いているものがほしいんだという方などにも、そのご要望にはこたえられますし。あとは裏地の色なども自由に選べます。選ぶ楽しさ、自分の好みを表現するという部分でも、既製品にはできないことが我々にはできますので、そういった部分が弊社の強みだと思っています。
オーダースーツ縫製を中国でやっているんですが、海外縫製しているオーダースーツメーカーとしては、弊社が日本で最大手なので、そういった意味でもボリュームディスカウントですね。運賃にしても、原材料の仕入れにしても、ボリュームディスカウントを効かせられているので、そういった部分でも価格以上に価値をご提供できる会社だと思っています。
もう一つは「佐田羅紗店」という生地卸問屋から始まった会社ですので、今も岐阜の機屋(はたや)さんと、彼らが上海のほうにつくった工場で一緒に生地企画をさせていただいて、だいたい100色くらいございます。弊社の武器となっているボリュームゾーンの生地は、自社企画で機屋さんと組んで、企画をさせていただいて、つくっていただいた生地を、そのまま北京の工場に持ち込んでいますので、そういう生地企画から、縫製して販売まで全部やっている会社という意味でも、色々な場所でコスト最適化が図れますから。そういう意味でもお値段以上の価値を生み出せているのではないかと考えております。
経営者プロフィール
氏名 | 佐田 展隆 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1974年9月23日 |
座右の銘 | おもしろき こともなき世を おもしろく |
会社概要
社名 | 株式会社佐田 |
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本社所在地 | 東京都千代田区岩本町2-12-5 5F |
設立 | 1961 |
業種分類 | 繊維工業 |
代表者名 |
佐田 展隆
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従業員数 | 210名 |
WEBサイト | http://www.sandars.co.jp/ |
事業概要 | 紳士・婦人オーダースーツ製造・卸・販売、オーダー制服・礼服製造・卸・販売 |