ライク株式会社(旧ジェイコムホールディングス株式会社) 人材派遣業を中心に介護、保育分野にも進出 ライク株式会社(旧ジェイコムホールディングス株式会社) 代表取締役会長兼社長 グループCEO 岡本 泰彦　 (2014年6月取材)

ビジョン

【岡本】

当社の理念は「planning　the　future　人を活かし、未来を創造する」というのが当社の理念です。これはどんどん高齢化、少子化が進む我が国の中で、限りある人材、最も大切なものが人だと思っております。当初は、創業した頃は俗に言うフリーターとかニートと言われる人たちが職に就けない環境が多くて、そういた問題をソリューションしていきたいということで、人材のビジネスに参入していったのですが、昨今では中高年、また高齢者の方、そういった人たちにも積極的に社会で働いていただく必要が我が国にとってはあると思っています。

【岡本】

事業展開を人材派遣、人材紹介。これは割と若い人を対象に進めていたんですが、最近では女性の社会進出、これを支援していくためにグループで業界2番目の保育園を運営している会社に、資本参加させていただいたりとか、昨年度は介護施設を首都圏を中心に展開している会社をM&Aさせていただいたりして、ゆりかごからハッピーエンディングというのが当社のキャッチフレーズになっておりまして、赤ちゃんで生まれた時から将来エンディングを迎える時まで、人というものに関わることを全て当社で一気通貫で展開していきたいということで、考えております。

【岡本】

新規事業ですが、元々当社は人、人材派遣、人材紹介を中心に展開しております。特にその中でも販売系に強い会社で、モバイル業界、またファッション業界、そうしたところに人をどんどんご紹介していたのですが、ただいろいろな業界からのオファーも多くて、特に介護業界、また保育士が不足している保育業界からもお話をいただくようになりました。

【岡本】

そうした中で、モバイル業界で当社が非常に強かった最大の要因は、当社として直営でキャリアショップを運営しているということが、大きな要因だったと思うんですね。今後保育業界、介護業界に人を積極的に、さらに紹介していこうと思えば、自社の中で、グループで、そういった経営をしている会社を持つ必要があると考えました。今業界で2番目の保育の会社、また業界で20番くらいの介護の会社の経営にも乗り出したのも、元々の人材ビジネスと大きなシナジー効果が得られるという判断の下で、投資をいたしました。

【岡本】

海外展開ですが、当社が今力を入れております、介護の業界。この業界は圧倒的な人手不足の業界になっております。これからどんどん高齢化が進んで、さらに介護士のニーズというものは、高まっていきますが、このままの状況を放置しておりましたら、老老介護といいますか、高齢者の80代から90代のお年寄りを70歳以上の方が、施設で働いて介護するという現象が近いうちに起こるのは間違いないと思うんですよね。そうした中で当社とすると、アジアで積極的に人を採用させていただいて、日本語教育、またそういった介護の実技においては現地、並びに首都圏にある当社の施設で徹底的に研修して、当社の施設のみならず介護業界全体に人をご紹介していきたいと考えています。

【岡本】

そのための採用教育の拠点をアジアに展開していくということを、今考えております。この問題は法規制も絡みますので、当社だけで独自にできる問題ではないのですが、恐らく国としてもこの問題をか行けるしていくためには、そういった外国人の積極的な活用といいますか、そういった方向性に変化していくと思いますから、それに備えて、当社としては早めに準備をしていこうと考えています。

【岡本】

当社の今後の目標というか、ずっと会社というのは永久に継続的に少しずつでも成長していく必要があると思うんですね。成長していくためには、社会に必要とされるビジネスを提供するということが、最も大切じゃないかと思っています。待機児童の問題を解決するための保育事業。また今後どんどん進む高齢化社会を解決していくために、一つの当社として提供できるのが介護事業。いろいろな人がさらに働いて社会に進出できるように研修事業であるとか、当社とすれば、社会に必要とされる事業をいろいろな形で今後幅広く展開していって、ジェイコムって会社に必要とされる、小さいけどいい会社だなと言ってもらえるような会社であり続けたいというのが目標です。