Vol.6 今後の展望とメッセージ
―今後の展望とメッセージ―
【聞き手】
若い人は中々お酒を飲まないとか、日本酒を飲まないとか言われていますが、世界にはもっともっと市場があって、飲みたいと思う人がたくさんいて、それこそワインがたくさん出回っているように、日本酒もこれからもっと世界に出ていけるチャンスがあるわけですよね。
【南雲】
そうですね。日本酒の国内での消費量というのは、去年少し増えたんですが、そんなに増える可能性はないと思います。若い人の日本酒離れ、アルコール離れってもちろん進むと思うんですね。ところが、最近ちょっと回復しています。というのは、日本中の酒造メーカーが、ある程度品質に拘った物を独自の個性を持った物をつくるというような蔵が増えてきたんですよ。そうすると消費者のお客様からすると、良い物を探し出すとか、珍しい品質の物を探し出すという喜びや楽しみが増えてきている。
ですから、そういう意味では、地酒ブームもありましたけど、今は非常に新しいワインみたいな感じで、あっ、このワイン飲んでみようとか、ギリシャのワイン飲んでみようとか、チリのワイン飲んでみようとか、そういう感じで、日本酒という今の立ち位置が最近でき上がってきたのだと思います。
後は世界中に広がることというのは、日本食ブーム、世界遺産になって、日本食が世界に広がって、それで、僕は大袈裟かもしれませんけど、世界の食に関しては、日本化していっているように思うんですよね。
先日、フレンチをご馳走になったんですけれど、3年ぶりぐらいに行ったら、マイルドな食べやすい日本料理みたいなものになっていて。世界的にそういうふうに広がっているんだそうです。
ですから、そういう意味では、日本料理が世界の料理に与えた影響は凄いものがあって、それで食には、そこの文化を持ったアルコールがついてきますから、日本食が広がれば、僕は日本酒というものも一緒についていくと思います。
また我々メーカーも各国、当社の場合だとアメリカ・東南アジア・ヨーロッパ、みんな営業を出していて、営業活動もしていますからね。その意味では、これから消費量が増える可能性というのは、とても大きいものだと思うんです。
【聞き手】
そうですね、とてもチャンスを感じますよね。
【南雲】
フレンチとかイタリアンが日本に普及してワインが広がったように、日本酒も多分、これからそういう場面になるんじゃないかというふうに期待しています。
―視聴者へのメッセージ―
【聞き手】
今日はこちらのVTRをご覧の方に、御社の商品のファンという方もいらっしゃれば、お酒をつくる会社、日本の代表的な文化を担っている会社に興味があって、社長の下で働いてみたいというような方も、ご覧になってると思いますので、最後にメッセージをいただければと思います。
【南雲】
我々の会社は先程から話していますように、非常に歴史の浅い会社でして、体質的には物事に挑戦していく、物事を思うことに興奮し、そしてそれを頭脳で解析していって、具現化・現実化していくというような方向で、物事に取り組んでいる会社です。
もしご興味があれば、就職をされたいか、されたくないかは別として、どんどん会社を見に、また魚沼の地を訪れてうちの会社がどんな立ち位置であるかを見ていただきたいと思ってます。非常に気楽な会社ですから、あまり心配しないでお越し下さい。
【聞き手】
これから100年、200年と続く会社になって、日本の文化を世界に発信していただければと思っています。
【南雲】
ますます品質を上げながら、飲みやすい環境をつくっていきます。
【聞き手】
本日はたくさんのお話を伺わせていただきまして、本当にありがとうございました。
【南雲】
どうもありがとうございました。
経営者プロフィール
氏名 | 南雲 二郎 |
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役職 | 代表取締役 |
会社概要
社名 | 八海醸造株式会社 |
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本社所在地 | 新潟県南魚沼市長森1051番地 |
設立 | 1922 |
業種分類 | 食料品・飲料製造業 |
代表者名 |
南雲 二郎
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従業員数 | 201名(令和5年12月現在) |
WEBサイト | http://www.hakkaisan.co.jp/ |
事業概要 | 清酒「八海山」の製造、焼酎「宜有千萬」の製造、 梅酒の製造、「ライディーンビール」の製造、麹甘酒「麹だけでつくったあまさけ」の製造、米・麹・発酵・魚沼をテーマとした食品の卸 |