メドピア株式会社 ~“命を救う”画期的コミュニティサイト、誕生の裏側~

Vol.2 メドピア誕生秘話

メドピア株式会社 代表取締役 石見 陽 (2015年10月取材)

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-メドピア誕生秘話-

【聞き手】

実際に最初はサイドビジネスとして立ち上げられたということなのですが、立ち上げられてみた時には何をまずやろうと思われたのでしょうか?

【石見】

そういう意味では、サイドビジネスをやってみようから始まりまして、自分は医師ですので、医師を相手にしたなにかしらのビジネスはないかと数カ月考えて、医師の人材紹介サービス、医師を紹介していくというビジネスを思いつきました。それをきっかけにそのアイデアを元にこういうことをやるのでということで、外注でホームページをつくっていただいたり。そういう活動をスタートしたような形ですかね。

【聞き手】

そのご紹介される医師の方々というのがご自身のご人脈ということでしょうか?

【石見】

そうではなく、初めからビジネスのネタを考えている時に自分自身の行動を客観的に見ていました。医師が転職しようとした時、どういう行動を取るかと考えた時に、Google、Yahooに行き着くのですね。自分の友人というよりはGoogle、Yahooで、いわゆるWebマーケティングを行なって、自分の知り合いベースではなく、(転職の)ご縁がない先生を人材紹介会社に紹介していくというビジネスですね。

仕組み化していく時に、自分の人脈だけでやっていくとどこかで必ず頭打ちになるのは見えているので、あとは紹介会社にお金をいただいているのに、自分の知り合いだと本当にこの人は転職するのかという心配になりがちなので、あえて自分の知人の紹介などはしなかったですね。

【聞き手】

実際には、どうだったのでしょうか?

【石見】

初めはかなり大変でした。まず名刺交換を始めるところからなので、会社同士のいわゆるBtoC、BtoBといった時にBtoBのビジネスで、我々は登記したばかりの株式会社で、現役の医師です。会社の実態があるのかどうかもわからないというところから入ってますので、大手から見たらいわゆる与信を通すのも一苦労で、初めはかなり苦労しました。とはいえ、やるといった以上はやりたいし、一括登録といった以上は一社だけお取引いただいても一括にならないので、初めは十数社のお取引をいただいたのです。その裏側では、数十社お会いしに行って、断られて、最終的には十数社載っていただいた。その苦労は結構、足で稼いだような形ですね。

【聞き手】

32歳の時に、もう少し形を変えてやろうと思われた。

【石見】

そこはいくつかきっかけがあるんですが、1つはやはり根底のところで大きかったのは、人材紹介ビジネス。BtoBのビジネスをスタートして、小さいですけど、売り上げが上がりました。これはビジネスアイデアを持っても立ち上げきれないというのがあって、利益がほぼ出なかったり、赤字だったりしたんですが、ビジネスを立ち上げられたという経験は根底の所では大きいと思っています。あとは実際に、本気で事業経営者としてやろうと決めたのが2006年から2007年の間なのですが、そこで根底にある程度の成功の体験があったということ。後はコミュニティー。医師自身が当時かなり叩かれていたんですね。

【聞き手】

色々な医療事故があったからでしょうか。

【石見】

医療不信真っ盛りのころで、日本全体としてそれではいけないと思いました。医師を1人創生するのに1億円かかるんですよ。その医師を、国として国民として有効活用しないといけないのに、お互いがいがみ合っている状態というのは何とか解消したいなと思いました。その中で出会った医師の1人1人がどういうことを考えているのかというのをまずは知りたいし、自分の実感としてはすごく真面目な人たちです。医師の考えを世の中にもっと発信していく必要があると思いました。その前提としてコミュニティをつくったらどうかと思ったのが2006年から2007年ぐらいですね。

当時ミクシィがあって、いわゆるSNSという仕組みを知って、SNSの医師限定版をやったら医師の考えていることが情報として情報としてどんどん集まってくるんじゃないかと思いました。それを元に発信していくというのは、ビジネスというよりサービスとしては成功するだろうと思っていました。ミクシィも当時上場されたというのもあり、これはもしかしたらと思いコミュニティというのを考えました。医師限定のコミュニティをビジネスにすると決めて、自分のコミットメントを、将来の糧としての一流の医師になるということから、医師兼経営者として進んでいこうと決めたきっかけの1つではあります。

医師1人1人が結構孤立していたんですよね。病院の中での固まりや情報の交流は当然あるんですが、それをインターネットであれば時間も場所も超えて交流ができるはずと考えました。どうしても専門ばかりになりやすいので、専門外の先生ともやり取りができるという状況をつくれれば、何かしらの価値は提供できると思ってビジネスの道に進んでいこうと思いました。

【聞き手】

このまま1人の医師としてずっと患者さんを見続けられた場合、正直どれくらいの数助けられるかなと。試算されたら10万人。10万という数も正直すごいと思ったのですが。

【石見】

仮に10万人を自分の手を使って治療する、それが医師としての最も重要かつ求められている仕事だと思うのですが、一方でその仕組みを変えていくことで、それによって日本国民、1億数千万人だとしたらその方々にインパクトを与えることが自分は医師の仕事だと思っているので、自分はそちら側を選択したということですね。

もう1つ選択肢があって、系技官が一時期話題になりましたけれど、厚生労働省などにいらっしゃる彼らも医師のライセンスを持っている方々で、彼らは国の仕組み、システムをつくることで、一億数千万人に何かしら良いインパクトを与えようと仕事をしています。彼らが官なら、私は民間の立場で起こせるような、そういう立場で仕事をしたいと思ってこの道を選んだということですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 石見 陽
役職 代表取締役

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