クオンタムバイオシステムズ株式会社 ~DNA解析を1000倍のスピード、100分の1のコストで実現する装置を開発中のベンチャー~

Vol.1 100分の1のコスト、1,000倍のスピード

クオンタムバイオシステムズ株式会社 代表取締役社長兼CEO 本蔵 俊彦 (2016年1月取材)

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―100分の1のコスト、1000倍のスピード―

【本蔵】

我々はクオンタムバイオシステムズと申しまして、DNA、遺伝情報を読み取り、解析する装置というものをつくっています。DNAや遺伝情報というと、恐らく最近ですと女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが自分の遺伝情報を診断されて、がんの発症の前に処置をするということがありました。遺伝情報を用いたがん診断で非常にメディアでは話題になったと思いますけども。そういうヘルスケアや医療の分野で、特に個別化医療、個人の遺伝情報を調べることによって、その方に最適な治療方法を出したり、もしくはまだ疾患にかかってなくても将来のリスクを診断したり、そういうような用途に使う遺伝情報、それを読み取っていくための装置、それを我々はつくっています。

ただ、そういうヘルスケアのことだけではなくて、最近ではそのクラウドデータ、ビッグデータ、そういう分野でも非常に注目を浴びておりまして、例えば今後数年間のうちに、クラウドの全データの中を占める遺伝情報の割合は非常に高くなってくるということが予測されております。

IT企業、ビッグデータに関連する企業、そういう企業も、ビッグデータ自体を吐き出していく装置として、DNAシーケンサーは見ています。DNAシーケンサーは、見方にとっては色々な役割を持っている装置でございますけども、我々はその装置を、既存の装置よりもケタが違うような速さと価格、正確に、そういった装置の研究・開発に取り組んでいるというのが主な我々の事業になります。

我々はまだ、研究開発の初期の段階ですので、市販されているものと同じ土俵で比較するのはまだ難しいですけれど、我々が目指しているスペックというのは既存のシーケンサーですと数千万から、ハイエンドであれば1億円位しますけども、それを100万円以下にするというような目処が立っています。 後は消耗品。装置を買っても、1回解析するのに必要なコストがかかるんですけども、それも今現在は人の全遺伝情報の解析をしようと思うと、10万円位かかると言われています。我々はそれを1万円以下、さらに我々の装置が普及され、量産された時には数千円位でできるような、そういうものを現に取り組んでいます。

速さについても、これもなかなか今の段階でどれくらい速くなるかを正確に申し上げるのは難しいのですが、例えば、我々半導体を使っておりまして、1つは半導体の上に多数の機能が収束化すれば、既存のシーケンサーの100倍ですとか、1000倍の速さで解析できる可能性があります。 ですので、安くて速くて、かつ精度も非常に高いものができるということで、我々の原理は、究極の論理的には最も効率的なシーケンサーになると、市場価値側に認識されています。

ただ、最も効率がいいからには、多数の企業が今までトライしてきたものもあります。大手の企業が過去に取り組んだけれども、技術的には非常に難易度が高く、多くの企業があきらめてしまった。そういうコンセプトに対して、我々は大阪大学の技術を使い、かつ半導体の微細加工技術を使い、かつグローバルに人を集めて、その開発できる優秀な組織をつくっていく。そういうようなアプローチをすることによって、今までできなかったハードルを越えていくと、そこにチャレンジしている企業です。

社長プロフィール

President's profile
氏名 本蔵 俊彦
役職 代表取締役社長兼CEO

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