Vol.4 時代に合った薬をつくり続けるために
-時代に合った薬をつくり続けるために-
【聞き手】
子ども向けにやってらっしゃるからこそ強いというのもありますし、子ども向けだからこそ考えていかなくてはいけない問題もあると思うんですが、それを今、新しい取り組みとしてやってらっしゃるわけですよね。
【宇津】
少子化がもちろん大きな問題ではあるんですけど、もう1つ小児の無料化というのがあります。自治体によるのですが、お子さんがいる家庭は、お子さんの医療費が無料になる地域があるんです 。ですから皆さんお医者さんに行って、なかなか薬局へ行って薬を買おうとしないんです。しかし、例えば、お子さんというのは夜中に熱を出したり、休日に熱を出したり、せきをしたりするので、こういう子どもの風邪薬が要らないのかというと、やはり必要とする方はいらっしゃるんです。そのためにも、うちは子どもの風邪薬は、必要とされる方がいる限り、いつまでもつくっていきたいとは思っています。ただ、それプラス他の商品、他の路線に切り替えていきたいとは思います。
【聞き手】
今までは子ども向けの薬をつくってらっしゃったのが、もしかしたら原点回帰というのかもしれませんが、大人向けの薬も出してらっしゃいますね。
【宇津】
最近の夏は非常に暑くて 、熱中症で倒れられるご老人やお子さんがいらっしゃるので、そういう人向けに、重症の予防になる薬を発売したんですが、数字も少しずつ伸びてきております。
【聞き手】
法律が色々変わり、規制がある中で、そことの闘いもある。それに対してはどうですか?
【宇津】
我々が売っている、ドラッグストアで買える一般薬も、お医者さんが使う医療用の薬も、同じレベルで規制がかかっています。そのレベルに合わせてつくっていかないといけないですから、非常に中小メーカーとしては大変なんです。もちろん薬の安全性を守るためには必要なことではあるのですが、そこのレベルを上げるというのが、なかなか厳しいところです。薬をつくろうと思って、企画して、発売に至るまでに2,3年かかりますから、先を読んでこういう薬の開発をしていかなければならないというのもなかなか大変なところです。
【聞き手】
規制が少しずつ変化しているのに合わせて、つくるお薬も変化していっているんでしょうか?
【宇津】
実は色々な新しい薬もつくったのですが、救命丸を見直すというか、今まで夜泣きかんむしに効く薬として売ってきたんですけど、なかなか今は、かんむしなどとは言いませんよね。
【聞き手】
若いお母さんは、かんむしと言われても分からないと思いますね。
【宇津】
夜泣きは睡眠不足にもつながるわけで、お父さんお母さんの睡眠不足も免疫力の低下につながるんです。だから夜泣きする赤ちゃんを泣きやませるだけではなくて、根本的に直さないといけない。あとはお母さんの育児ノイローゼがあると思うんですけど、やはりそういうお母さんのためにも、救命丸というものをもっと活用していただきたいと思います。
【聞き手】
ぜひお子さんのために使っていただきたいですね。
【宇津】
そうですね。あとは幼稚園入園や小学校入学などで環境が変わるとお子さんも精神的に不安定になるので、そういうときにも救命丸には精神の安定作用があるので、そういうお子さんにも使っていただきたい。ですから、昔の薬でありながら、現代にもマッチするような見直しをしていきたいなと思っています。
経営者プロフィール
氏名 | 宇津 善博 |
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役職 | 代表取締役会長 |
会社概要
社名 | 宇津救命丸株式会社 |
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本社所在地 | 栃木県塩谷郡高根沢町大字上高根沢3987 |
設立 | 1597 |
業種分類 | 教育・学習支援・医療・福祉・複合サービス業 |
代表者名 |
宇津 善博
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従業員数 | 13 名 |
WEBサイト | https://www.uzukyumeigan.co.jp/ |
事業概要 | 『宇津救命丸』『宇津こどもかぜ薬』などの医薬品及び医薬部外品製造販売業、衛生材料及び医療用具・食品・日用品雑貨の製造販売業 |