株式会社金冠堂 ~『キンカン』は世界に通用するか。老舗企業の未来への一手~

Vol.3 社長就任と『キンカン』の変遷

株式会社金冠堂 代表取締役社長 山﨑 充 (2016年4月取材)

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-社長就任と『キンカン』の変遷-

【山﨑】

当社に戻ってからは、まず社長室長をやって、そこから常務になって、専務になって、しばらく代表専務をやって、それで社長になりました。で、社長の最初の仕事というのは、とにかくこの業界の中で顔を売ることでした。 製薬業界はそういうところなので、営業や役員にくっついていって、全国のお得意さんのトップと話をしたり、とにかく営業回りを一緒にやった記憶が強く残っています。地域の団体もたくさん入っていまして、薬の業界をはじめとして、法人会や工業会、青年会議所など、7つくらい役職を掛け持ちしています。

創業の地が世田谷で、昭和20年からは三軒茶屋に本社・工場がありますから、やっぱり地域に根付いた企業なんですね。だから、地域を大切にするのは当然ですし、大切にできないと会社は滅びるくらいに思っています。もちろん、先代の父がやっていたので、その後を継ぐという思いもあります。

私が社長になった当時の『キンカン』のパッケージは、ふたを開けると中にスポンジが付いていて、それで患部に塗るようになっていました。で、キンカンの最初の効能というのは、やけどの治療なんです。『キンカンの歌』というのをご存じかと思いますが、その1番は「かんかん鍛冶屋のおじいさん、肩こり腰の痛みには……」という歌詞ですね。「肩こり腰の痛みにキンカン塗って、また塗ってキンキンカンコン」と続き、2番が終わって、3番で初めて、毒虫という言葉が出てきます。虫刺されですね。

つまり、『キンカン』はまずやけどの治療に使われて、そのあと肩こりと腰の痛み、さらに擦り傷・切り傷にも使われるようになった。だからスポンジ付きだったんですね。スポンジならこう痛いところ、かゆいところもそっと塗れますから。

社長プロフィール

President's profile
氏名 山﨑 充
役職 代表取締役社長

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