株式会社マーベラス キャラクタービジネスの新境地「2.5次元ミュージカル」成功の舞台裏 株式会社マーベラス 元代表取締役会長 兼 社長 CEO 中山 晴喜  (2016年8月取材)

Vol.3 事業拡大の3つのターニングポイント

インタビュー内容

―事業拡大の3つのターニングポイント―

【中山】

ゲーム音楽のサウンドトラックですね。確か6月に作って、上期は売り上げゼロで、下期に入って10月何日かに3枚かな。確かアルバム3枚出したのが最初だったかな。販売をしてもらったり物を作るほうは、もう1人一緒に作った、今もいる常務で松本という人がいるのですが、彼が元々ポニーキャニオンなのです。そちらのノウハウは彼があったので、僕は権利を取ってきて経営をして、彼が物を作って売ってくるというか、宣伝もするというか、二人三脚でやり出したという感じです。1年目が1億の売り上げで、2年目が5億で、3年目が7億かな。4年目が23億ぐらいになったのです。そこが一番大きくて、そこが初めてテレビアニメーションをスポンサーして、テレビアニメーションのDVDを大々的にリリースをするというのをやり出しました。DVDではないですね。当時はビデオです。レンタルが結構当時はまだ良かったので、レンタルビデオを中心にやりました。それがすごく好成績だったので、一気に売り上げが3倍ぐらいになりました。そこは結構賭けだったのです。当時にしては提供料がやはりすごく高かったので、我々からすると、年間7,000万ぐらいの提供料だったかもしれないのですが、7,000万を一気に投資をかけるのは結構大変だなというのはありましたが、それが結果的には当たって、5年目が32億で、その決算を持って上場したのかな。1個1個を増やしていっただけです。最初のコンセプト通りに音楽をやって、映像をやって、ゲームソフトをやって、業務用のゲームも作ったし、舞台と段々増やしていって、5年目ぐらいのときには多分今の形になっていたのではないでしょうか。まだスマホのゲームはもちろんなかったですが、ほぼ今の形みたいになって。5年目で上場しました。そのあとに1つターニングポイントだったのは、やはりビクターインタラクティブという会社を買収したことです。そこに今でも看板タイトルになっている『牧場物語』というタイトルがビクターのタイトルであって、このM&Aが結構うまくいってゲームの売上比率が少し高まりました。それまでは、映像もゲームも大体みんな同じようなものだったのですが、それでゲーム事業が結構安定し出したという感じです。5年前の3社合併というのがあったと思うのですが、これは大きな1つ。我々は結構IPがあったのです。牧場物語だったりとか。ただ、開発がいなかったのです。物を自分で作れなくて、プロデュースするだけで、ほとんどアウトソースしていたのですが、逆に、AQインタラクティブという会社は元々受託ビジネスが中心の会社だったので、開発能力はあるのですが、自分たちのタイトルがないのです。いつも受け身なのです。これが一緒になったら、結構相性的にはいいんじゃない?という、お互いがないものを持っているよねと。向こうはゲームしかないし、こちらは音楽や映像などいろいろなものがあるので。向こうはオンラインゲームがあって、我々はちょうどオンラインゲームをやり始めていたのですが、ログレスのPCをちょうど始めたぐらいだったのかな。でも、AQのほうが先輩で先にやっていて。オンラインゲームは向こうにもあるし、PCログレスも、向こうに運営のノウハウがあるのだったら、向こうと一緒にやったほうがいいんじゃない?みたいなのもあって。これからスマホもやっていかなければならないしというところで、もう1個のライブウェアという会社が携帯に特化した会社だったので、ここは携帯もあるよねと。全部合わせたらもっと強くなるじゃんという、お互いにちょうどやっていない分野をやっていたので、それはちょうどよかった。最初のうちは、やはり社風が違うとかはいろいろあったと思うのですが、開発がやはり向こうは多いので、プログラマーやデザイナーがたくさんいますよね。そういう人たちはマーベラスには元々いなかったので、やはり少しフロアの雰囲気とかね。だから、今でもここのフロアは管理系とか音楽映像が入っているので、旧マーベラスみたいな感じが一番強いのが5階です。だけど、やはり7階は完全に開発しかいないのです。そういうところに行くと、もうばーっとテーブルだけが並んでいて、PCがたくさん並んでいて、みんな静かでシーンとして、電話もかかってこないのです。シーンとやっているので、7階に行くと全然雰囲気が違うのです。そういう感じは社内にはなかったので、最初は結構。あと、人数もすごい増えてしまったので。合併したとき、400人ぐらいになったのかな。全部3社を合わせたら400人ぐらいになってしまったので所帯も大きくなって、ということはありました。


経営者プロフィール

氏名 中山 晴喜
役職 元代表取締役会長 兼 社長 CEO
生年月日 1964年8月13日

会社概要

社名 株式会社マーベラス
本社所在地 東京都品川区東品川4丁目12番8号 品川シーサイドイーストタワー
設立 1997
業種分類 情報・通信業
代表者名 中山 晴喜
従業員数 638 名
WEBサイト http://www.marv.jp/
事業概要 オンラインゲームの企画・開発・制作・販売家庭用ゲームソフトの企画・開発・制作・販売アミューズメント筐体の企画・開発・運営音楽・映像コンテンツの企画・制作・販売劇場演芸の興行
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