常磐興産株式会社 ~震災から奇跡の復活!スパリゾート・ハワイアンズ再建の舞台裏~

Vol.1 金融機関勤務時代に学んだ組織運営のヒント

常磐興産株式会社 代表取締役社長 井上 直美 (2016年10月取材)

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【聞き手】

本日は『スパリゾート・ハワイアンズ』を運営しておられます、常磐興産株式会社、代表取締役社長、井上直美社長にお話を伺っていきたいと思います。それでは社長、よろしくお願いいたします。

【井上】

よろしくお願いします。

―金融機関勤務時代に学んだ組織運営のヒント―

【聞き手】

大学は東京大学の経済学部に進まれたということで、目標を持って将来はこうなりたいというようなところはまだあまり見えてはいなかったのでしょうか?

【井上】

よく見えなかったですね。最初の2年間がいわゆる教養過程でしたから、自分の好きな科目を取ってということなので、色々な科目を取りましたよ。宗教学や民族音楽など、面白い教科ばかりを取っていましたね。

【聞き手】

東大の経済学部だと、それこそ官僚になられる方も多いでしょうし、ご自身の道というのはそういった方向ではないなと思われたのですか?

【井上】

結局、いわゆる法律と経済がごっちゃになったのが、1、2年のクラスだったので、法学に入った人は大体役所に行くか弁護士を目指すかなんです。経済に入った人はどうかというと、そもそも経済を受けた人で官僚になりたいと思って経済に行く人はいません。大体、法律のほうへ行きますからね。ですから、経済のほうはどちらかというと民間にいくという風潮でしたから、雰囲気でいうと民間ですよね。元々、高級官僚なんてなんとなく体質に合わないと、そういう感じではないなと思っていたものですから、民間で人様の役に立つところがあればという、そんなことでした。

【聞き手】

現在のみずほ銀行、当時の富士銀行にご入行されたわけなのですが、長く金融の世界にいらっしゃったわけですよね。この間、金融業界というのは目まぐるしい変化、再編や統廃合など色々なことがあったと思いますが。

【井上】

随分長い期間やりましたが、実は、私はあまり金融マンという意識がなくて、金融機関という会社に勤めたサラリーマンみたいなものだなと思っていました。というのは、そういったポストについておらず、あまり銀行員らしいことをやっていないのです。

最初はもちろん支店配属ですが、その後は調査部だとか組合に行ったとか、いわば体力のある仕事ばかりだなという感じはしましたが、定期預金の金利がいくらだとか、こういう税金はどうなんだという知識は一切つきませんでした。むしろ、結果として人事部にいたりしていたので、どちらかというと会社という組織をどういうふうに動かすとか、どう動いているとか、そういうのを見る、ないしその一部をやるという仕事のほうが多かったです。たまたま金融機関という、企業に勤めているサラリーマンだったように思いますね。

【聞き手】

そうなのですね。でも、逆にそういう現場ではなく、会社の内部のほうにいらっしゃっていたからこそ、その時代だと合併などをやっておられて、すごく大変だったのではないですか?

【井上】

そうですね。ただ、先輩方からは色々な話を聞いていましたので、結局何をやらなければいけないかということについては考えるのがもっとも大事だというのがよく分かりました。

実は当時、役所に出向という制度がありました。今でいう財務省、昔でいう大蔵省の国際金融局というところに2年間出向していたのです。ただ、結果として、そのことで何が分かったかというと、国はこのように動いているのだということと、金融機関でもセクターでもいいですが、そういう部分は日本の中でどう動いているのかというのを外から見られたことです。会社に入った後に外から見られたことは非常に役に立ちました。自分が例えば、銀行の役員になったときも、もう少し冷静に見る、公平に見る。自分がやりたいことと、世の中からどう見えているとか、世の中からどう期待されているとか、第三者的に見るとか、そういうようなスタンスがついたような気がします。

【聞き手】

長く金融業におられて、自分の中で得られたメリットと、色々なことを見られていらっしゃると思いますので、マイナスに感じたことなどはありますか?

【井上】

まず、メリットというのは、恐らく色々な人とお付き合いできたことです。それから、お客様などが全業種ですから、様々な業種の方々とお付き合いができたことです。それから、その中で色々な素敵な方にお会いでしたし、お客様に教わったことがものすごく多いですよね。このようなことがすごく大きかったのではないでしょうか。

マイナスになったことは、ややハードワーカーになってしまったかなということです。昔の時代ですから、今ではとんでもない話ですが、昔は本当に夜中まで当たり前のように働きました。あとは、ちょうど日本で色々な意味での国際化が進んで、ファイナンスの分野でも国際化がどんどん進んで、銀行に、単に円で預けて借りるだけではなくて、商圏分野が拡大するとか、あるいは一般のお客様でも海外で社債を出すというようなことがどんどん増えてきました。

金融機関としてもそのお手伝いをさせていただいたというようなことで、ファイナンスの多様化などが進んだし、お客様自身もそういうことにも興味を持たれたということでした。いわばお客様の役に立とうと思って入ったということでいえば、勉強すればするほどお客様の役に立てるわけだから、アドバイザリー業務でアドバイスを差し上げる。例えば、「これはどうなんだ?」と、とても偉い方から私が名指しで聞かれるということは、サラリーマンになってとても元気の出ることですよね。お前に俺は聞いているんだみたいなことをいわれると、やはりやりがいがすごくありますよね。そういうことでいうと、楽しかったですよ。

社長プロフィール

President's profile
氏名 井上 直美
役職 代表取締役社長
生年月日 1950/11/6

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