常磐興産株式会社 ~震災から奇跡の復活!スパリゾート・ハワイアンズ再建の舞台裏~

Vol.2 常磐興産 社長就任秘話

常磐興産株式会社 代表取締役社長 井上 直美 (2016年10月取材)

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―常磐興産 社長就任秘話―

【聞き手】

最終的に金融マンとしては、みずほ情報総研さんのほうでトップを務められたということなのですが、そのときにこの常磐興産という会社と出会われたわけですか?

【井上】

お話が来たというのが正確な言い方だと思います。震災が起きたときに、私はみずほ情報総研の社長をやっていましたから、あの会社はいわゆるSIerというか、システムをつくる会社と、元々シンクタンクの機能があるのです。シンクタンクの機能は特に環境問題などそういう分野が得意でした。震災が起きたとき、私も神田の錦町のオフィスの6階にいて、とても揺れましたけど、その後にテレビを見ていて、とんでもないことになったなと思ったわけです。それを見て、なんとかこれはせねばならないということで、自分の中でできることをやるしかないわけです。そうすると、いわゆるシンクタンクの機能のところで色々なお客様からのアドバイザリー業務というのをたくさんやっているのです。

そういうことの中で、我が社でできることをできるだけやろうではないかと。通常は、コンサルティングですからお客様から手数料を頂戴して、当然収益が出るような格好で業務を受託するという形でやるのですが、あのときはこういう状況だから、震災絡みの仕事は赤字でいいとはいわないけれども、儲けということは一切いわないから、できるだけ役に立つことをやろうぜ、ということで、それを指示して、毎年何十件かのコンサルをみんながやってくれました。

そもそもこのようなことをやっていたので、段々サラリーマン人生が、60歳も超えてある一定年齢にくると、閉じ方みたいなものを考えますよね。だから、もう60歳を過ぎて、自分の人生として一応やることはやったよねということがある中で、もし震災絡みのところでお役に立てるものがあればというのが頭の隅にはありました。そのときに実は、たまたまこの会社の経営者が要るんだけどという話が来たものですから、誰がふさわしいのかよく分からないけれども、もし私で役に立つのであればやりますよという話をしたら、ちょっと会ってくださいという話になりました。それで、トントンと話が進んだと、そういうことですね。

【聞き手】

ハワイアンズも施設としては震災の影響があって、やはりお客さんがなかなか戻ってこないなど、逆風の中でそちらにいかれたわけなのですが。

【井上】

そうですね。正確にいうと、斎藤前社長、現相談役がまさに震災のときに社長をやられていました。実際のことで言えば、3月11日に震災の被害を受けて、実はハワイアンズ自身は大きな被害というのはあまりなかったのです。そういうことで、当時は2〜3か月すればもう1回再開できるのかなというのが社内の話だったというふうに聞いています。ところが、1ヶ月後の4月11日に余震があって、実は、本震よりも大きな被害を受けたわけです。そこからが大変ということで、これがまた金融や色々な方がサポートしていただいて、ようやく翌年の2月8日にグランドオープン、復旧ということでした。お客様にもお越しいただいて、そういうことでいうと、とても助けていただきました。

ただ、その途上で、前社長も11年もやられて、ちょっともうしんどいという話もあって、回復の軌道に乗せたということで若いのに交代というタイミングでした。そんなに若くはないのですが、できることをやりましょうと。特に、財務面でのイグジットをきちっとやらなければいけないとか、継続的に業績を確保しなくてはいけないとか、そういうことでいうとやることは山のようにありました。それはやりがいのあることだというふうに思いました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 井上 直美
役職 代表取締役社長
生年月日 1950/11/6

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