株式会社トンボ 創業140年。大手学校制服メーカーの新たな挑戦 株式会社トンボ 代表取締役社長 近藤 知之  (2017年2月取材)

Vol.4 学生服メーカーがペット業界に新風を起こす

インタビュー内容

―学生服メーカーがペット業界に新風を起こす―

【近藤】

やはり新しい事業分野にも力を入れていかないとなかなか難しいと思います。先ほども申し上げた通り、学校の制服・体操服で売上の90%くらいは占めていますので、やはり新しい分野で新規事業を起こしていくという必要性も感じています。

こちらが今、我々が新しく新規事業で取り組んでいます、犬のハーネスというものです。これはどういうところから生まれてきたかと申しますと、1つは私ども、人の介護のウェアを手掛けています。こちらで培った様々なノウハウが何か(ほかに応用)できないかということで、ドッグ市場に目を向けました。これもアイデアは私どもの若手のサークルの中から(出てきました)。

『ジュニアボード』という、だいたい2年くらいの任期で10名ほど各部署から将来の幹部候補生を選んで色々なアイデアを出させます。ただ1つの決まりとして、その出てきたアイデアの中から1つだけは経営方針の中に取り入れようという取り決めがあります。そこから出てきたアイデアです。小型犬は動けなくなれば抱っこしてあげればいいのですが、これは今、小型犬用のハーネスですが、大型犬の場合はなかなか動かすにも動かせないということで、ずっと寝たきりになりますと床ずれなどが起きますので、歩くための歩行訓練をさせるために、こういったハーネスですね。下から持ち上げて歩けるように補助するハーネスを、先ほどの若手の会、『ジュニアボード』でやろうということになり、これが開発されました。

人の介護の関係で、我々も抗菌作用がある素材なども取り扱っていますし、こういった部分でそこも利用できます。もう1つ若手の中から出たのは、ハーネスというものは今までもありましたが、非常に味も素っ気もないようなデザインで、一緒に連れて歩くのにもファッショナブルなものができないかということで、このようなタータンチェックのものを(開発しました)。タータンチェックも当社、学校の制服で使っていますので、こうしたものを使用してファッショナブルなものができたら非常に良いということでした。これを発売し、色々な展示会で出したところ非常に人気が出まして、販売ルートはネットを中心に販売しておりますが、海外からも結構「良いね」という声がありまして、一部今、香港や台湾でも発売しております。

海外にもそのような要望があるということで、海外向けにも展開している商品です。ドッグハーネス、『with』というブランド名を付けています。『with』というのは、「自分と犬も一緒に」という意味です。ドッグハーネスの関連商品を色々とつくって新規事業として育てていきたいと思っています。


経営者プロフィール

氏名 近藤 知之
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社トンボ
本社所在地 岡山県岡山市北区厚生町二丁目2番9号
設立 1876
業種分類 繊維工業
代表者名 近藤 知之
WEBサイト http://www.tombow.gr.jp/
事業概要 学校制服、体育着、介護・医療向けのウェアを扱うユニフォームアパレルメーカー
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