株式会社トンボ 創業140年。大手学校制服メーカーの新たな挑戦 株式会社トンボ 代表取締役社長 近藤 知之  (2017年2月取材)

Vol.5 トンボの社会貢献活動

インタビュー内容

―トンボの社会貢献活動―

【近藤】

私どもが手掛けているのは、学校の生徒さんたちのサポートにもなるかと思いますが、トンボ絵画コンクールというのを(行っています)。主催は朝日学生新聞社さんですが、そのスポンサーをずっとさせていただいております。トンボのいる風景を描いてもらって、その優秀作品を表彰しようという企画ですが、もう31年続けています。これは私どもの創業110周年の時に記念事業としてスタートしたのですが、だいたい今は年に15万点ほどの応募があります。ですから、既に276万点の応募があり、中には親子に渡って応募していただき、優秀賞を取られている方もいらっしゃいます。文部科学大臣賞なども、1つだけではなく、小学校は1年生から6年生までで、中学3年生までで1つ、高校3年生までで1つですから、文部科学大臣賞も8人表彰されます。このようなコンクールは他に例をみませんので、これも続けていきたいと思います。

それから、16年続けている『VICTORYスポーツ教室』というものがあります。これは有名選手を学校に派遣し、講演していただいたり実技指導していただいたりという企画を行っておりまして、だいたい全国で80校くらい開催させていただいております。これも続けていかなければと思っています。

長いところでは八正会というところがありまして、社団法人ですが、こちらの方で育英事業をさせていただいております。高校に入学し色々家庭的に恵まれない方に、返済無用の奨学金を3年間お出しするということですが、これも61年も続けております。だいたい1年10名から15名くらい、650名以上の方々が卒業されました。優秀な方ばかりです。お医者さんや弁護士になられた方もいらっしゃいます。これもずっと継続をしてやらせていただいております。

それから学校で色々なお手伝いをするようなことがありまして、シーガルズさんのバレーボールの実技指導の教室や、プロ野球の選手協会とも契約をしておりまして、キャッチボールクラシックという、一定の距離から時間を決めて何回このキャッチボールができるかというゲームの全国大会も行っておりますし、プロ野球選手協会の方からも選手がきて盛り上げていただけます。こうしたこともやっておりますし、また、東京オリンピックに向けて日本空手道という、色々な空手の実技指導もしていただけるのですが、その支援もしております。

また、宇津木さんのところのソフトボールの支援もさせていただいております。それから、文化的なところでは、洋服のTPO、要するに時と場所とケースを考えてどのような洋服を着なければならないかということや、制服の着こなしなどのセミナーをさせていただいております。また、環境的に、岡山のまにわの森というところで、森を復興させる支援事業を行っております。トータル的に企業は当然利益を出していかなければなりませんが、社会貢献をしていくことも大事だと思います。私どもは学校の制服・体操服で大部分の商売をさせていただいておりますから、特に学校の生徒様、青少年の方々が立派に育つように色々な部分のお手伝いをさせていただくということが、会社運営とともに大事なことではないかと思っておりますので、そちらの方にも継続して力を入れてやっていきたいと思っております。


経営者プロフィール

氏名 近藤 知之
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社トンボ
本社所在地 岡山県岡山市北区厚生町二丁目2番9号
設立 1876
業種分類 繊維工業
代表者名 近藤 知之
WEBサイト http://www.tombow.gr.jp/
事業概要 学校制服、体育着、介護・医療向けのウェアを扱うユニフォームアパレルメーカー
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