株式会社エスエルディー 食×音楽×アートが鍵-時代を掴むコンテンツ戦略とは？ 株式会社エスエルディー 元取締役会長 青野 玄　 (2017年4月取材)

―更なる成長に向けた人材活用―

【青野】

昔よりは年齢層もキャラクターもだいぶ幅が出ましたけども、今でも比較的若いメンバーが多いですし、若いだけではく、チャレンジ精神が旺盛なメンバーが非常に多いと思っております。当然、メインのそれぞれの役割や配属される部門はありますが、その部門を横断して、『スタンドアッププロジェクト』というものがあって、名前の通り誰でも立ち上がっていいよというプロジェクトなのですが、ここに色々なアイデアを持ったメンバーが自分の配属によらず、月1回集まっています。

そこでは当社の理念である、「To Entertain People」という色々なエンターテインメントやライフスタイルを提案していく。その範囲であればどんなアイデアでも出していいですと。さらには賛同者がある一定程度集まれば、それを単体のプロジェクト、事業検討のプロジェクトに格上げして、その後、本格的に事業検討していくという仕組みは昨年度から導入しております。そこにも新卒1年目の22歳とかのメンバーも比較的積極的に参加してくれていて、今の配属とは全く関係ない、自分が趣味で好きなこととの中で色々なビジネスチャンスがあるのではないかという提案や、幅広い議論が今行われているので、そういう部分がいわゆる外食企業という社風と比べると、当社の大きな特徴なのではないかと思っています。

結構細かい取り組みをしていますが、一番シンプルなところでいきますと、『SLDモニター』というものがあります。会社がセレクトしたエンターテインメントの範囲で、例えばイベントやレストラン、展示会、ファッションショーというものに関して、会社の方で経費を負担する分、モニターとして調査レポートを上げるということを、希望者を募った上でやっています。普段からそういうことがなくても、それぞれの趣味嗜好に応じて色々な情報収集は皆してると思うのですが、仕組みとしてもそういうアクションを全社的に促進するように導入しています。

新卒採用に関しては、今8期生まですでにおりますので、割と本当に創業直後から取り組んでおります。当社の場合、色々な事業を自らつくり、運営・運用もしていく役職のことをプロデューサーと呼んでいますが、基本的に新卒採用においてはプロデューサー候補という形で、既存事業をさらにグレードアップしていくということもそうですし、更には今行っている新しい事業を自ら企画して実践していくということを最終的には主体的に担っていけるメンバーを募集もしていますし、育てるべく、まずは既存事業の運営ノウハウを学んでいただくところから始まり、徐々に先ほどのような『スタンドアッププロジェクト』もそうですし、既存の飲食店舗運営におきましても入社直後から決まったマニュアルの通りにやるだけではなく、現場主導で色々な発案ができる機会が随所にあります。そういう部分でも積極的に色々なチャレンジをしてもらい、成長してもらいたいなという方針でやっております。

中途採用においては、これは今後の会社の成長に応じながらどんどん色々なセクションが今増えつつありますので、今後においても当社の最新の状況をホームページで見て頂ければその時に必要なセクションや職種がどんどん更新されていっていますので、おそらく3年後5年後となれば、今全くないようなセクションや、職種を募集している可能性が比較的高いのかなと思っています。新卒と中途採用の即戦力の採用の差は、唯一時間だけだと思っていますので、基本的には条件は一緒かなと思っています。新卒の場合は徐々に1歩ずつ進んでもらえたらというのと、中途の場合は比較的スピーディーに能力を発揮してほしいというところが大きな違いです。基本的にはさきほどプロデューサーという職種があると申しましたが、今の当社の経営理念だけはしっかり理解、できれば共感をしていただけさえすれば、その範囲で既存の事業をよりグレードアップしていただけるような、自走できる方。あとは当社の理念をより体現する上で新しい事業を企画立案して、そして実践できるような方というのは、これは新卒から徐々に育つというパターンにおいても即戦力、中途採用においてもどちらも強く求めています。