東京テアトル株式会社 消費者の「時間」を演出する!映画会社の次代に向けた挑戦 東京テアトル株式会社 代表取締役社長 太田 和宏  (2017年5月取材)

Vol.2 入社時の志とキャリアの転機

インタビュー内容

―入社時の志とキャリアの転機―

【太田】

うちはプロデューサーが当時なかったのです。入ってみたら映画館は瀕死の状態で、映画なんてもうやめたらなんてことも言われている状況だったのですね。うちの収益は不動産が主流でしたし。そんな時に入って、将来映画やりたいのだったら金勘定くらい覚えていきたいと思って、経理を志望して1年間経理にいました。ただ、同期には映像事業部に行った人間もいて、見ていて経理に途端に興味をなくしましてね。早くあの仕事やりたいなと思っていましたけど。

2年目にうちは当時のセゾングループと資本提携をして、セゾングループが開発するいろいろなエンターテインメント施設は基本的にはテアトルが全部運営するというグループ戦略が出されて、その1回目に、大阪に西日本最大の屋内プールを作ろうと『プールズ』ができました。転勤なしと言われて入ったのに2年目で転勤でしたが、そこのオープニングスタッフで行けと言われて行きました。そこで2年半。次に神戸ロックアイランドで、同じくセゾングループが開発する屋内型の遊園地があって、そこでまた2年半。関西はメンバーも少なかったですし、入社2年から5年ほど関西で揉まれましたね。これが一番自分の中で大きい経験だったと思います。

多分僕に対するキャリアパスは、人事としてはあと2、3年経験させた後にこういうことをやらせようと思っていたのかもしれなくて、困ったみたいです。それでこういうケースはあまりないのですけど、人事から1年経った後呼ばれて、ある子会社にいって勉強してみないかと言われました。しかしその事業に行くのにあまり気が進まなかったので、「経営勉強してみたいので、経営企画はなしですか」と言ったら、「わかった、じゃあそうする」と。

新規事業のサポートもやりましたし、逆に事業を撤退することもやりましたし、場合によってはリストラも掲げましたし、子会社も作ることもしましたし、総合的に経営を非常に勉強する場にはなっていました。今、社長業をやっている中で、あの頃の経験が確実に礎になっていることは間違いないと思います。

経営企画はどちらかというと数字をこねくり回しているのが本業なので、当時うちは事業の閉塞感が漂っていたこともあって、いろいろなことを営業的にサポートしながら事業を活性化することはできないかと当時の社長は考えて、じゃあ太田やってみないかということでした。

当時、日中国際映画祭みたいなものをやって、中国を一つの市場にできないかなと考えましたが、これはいろいろあって実現はしませんでした。映画祭はやりましたが、その後につながる成果はありませんでした。それとあわせて、映画製作を始めました。実は後になって思うのですけど、そういえば入社するときに映画製作をやりたいと思っていたんだったなと思って、映画製作をやれるような路線を引きました。


経営者プロフィール

氏名 太田 和宏
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 東京テアトル株式会社
本社所在地 東京都新宿区新宿1-1-8
設立 1946
業種分類 サービス業
代表者名 太田 和宏
従業員数 140名
WEBサイト https://www.theatres.co.jp/index.html
事業概要 映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業、その他事業
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