Vol.3 教育の原点は「自分力」
―教育の原点は「自分力」―
【松田】
一人ひとりの子どもの役に立つこと、世の中に出てもそれが発揮できることを、“自分力”という言葉を使っています。レーダーチャートをイメージしていただくとわかるのですが、色々な能力があるでしょう。今までの学校の中での教育はどの部分も伸ばそうとして、円に近い方が点数が取れます。学校には合格できるのです。でも一人の人間として考えると、円では面白くない。そういう人間を何十人何百人集めて、組織して会社にしても同じような人間の集まりになってしまう。それに対して、ここの部分はちょっと苦手、でもここの部分に関しては他の人には負けませんというような尖った部分を持っている子どもの自分の個性、宝石を磨いてあげて “自分力”を持たせていくと、集団の中で仕事をしていくにしても、自分というものを発揮できると思います。だから教育の原点は最終的には“自分力”。自分の個性をしっかり見つけて、それを磨いて、世の中でそれを武器にして、豊かな生活をしていく。目的として自分の子どもがどんな子なのか。どこに宝石を持っているのか、これを見つけてやろうという気持ちを持つことです。母親がこういう職業に就いたらこの子はたぶん幸せになるだろうとか、野球選手になったらお金がいっぱい儲かるだろうとか、そういう親御さんの方の価値観から子どもを見てしまうと違った方向になってしまいます。要は自分の子どもはどんなことに向いているのかな、力があるのかなという見方を、常日頃していること。その中で子どもをよく見る、良く話す。短いスパンの中でどうのこうのではなくて、ゆっくりでいいんですよ。3年かけ、5年かけ、場合によっては10年かける中で、その子が自分からこれ好きなんだよとか、これやりたいなとか、その子が本当に何か結果を出したのだったら褒める。ほとんどの人が褒められてその道の達人になっているんですよ。歌手だってそう。小さい時にお歌が上手ねと言われて、私ってそうなんだという風に思う。それが出発点。要は褒められること、自分がそう思うこと。そうすると人間はもっとその期待に応えたくなるから、もっと努力する。するとより多くの人に褒められる。母親がやることは、あれができていない、これができないじゃなくて、これができたね、すごく偉いねと努力を誉めて、結果を誉めてあげることです。
経営者プロフィール
氏名 | 松田 正男 |
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役職 | 元取締役 |
会社概要
社名 | 株式会社やる気スイッチグループ(旧株式会社やる気スイッチグループホールディングス) |
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本社所在地 | 東京都中央区八丁堀二丁目24-2 八丁堀第一生命ビル |
設立 | 2017 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
松田 正男
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従業員数 | 1340名 |
WEBサイト | https://www.yarukiswitch.jp |
事業概要 | 個別指導塾・英会話スクール・幼児教育・民間型託児保育の経営及びそれらのフランチャイズ事業 |