ぺんてる株式会社 ~大胆な行動が次代を掴む!“文具メーカー“ぺんてるの挑戦~

Vol.4 海外展開について

ぺんてる株式会社 代表取締役社長 和田 優 (2017年7月取材)

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―海外展開について―

【聞き手】

これからも海外にチャレンジしていくというお考えですか。

【和田】

やはり軸足は海外だと思っています。筆記具や文具というのは毎日いろいろな製品がいろいろなメーカーさんから出てきて、それだけ国内市場は嗜好性を持っているのだと思いますが、原理原則としては、少子高齢化、人口減、あるいはデジタル化などが進めば、市場としては小さくなっていくだろうと思います。

そのため、これからは文具市場は軸足を海外へ向ける、これは絶対に必要なことですし、おかげさまで先輩、特に創業者が21もの販社を作っており、工場も当時から海外に3つ、今は6つ持っていますので、かなりのプライオリティだと思っています。これを活用しない手はないわけでして、活用しながら事業を大きくしていきたいなと。もう一つは、文具で培っている技術を、文具以外のもう少し収益性の高い事業に展開したいと考えています。その2つがこれからの中期的な戦略です。

【聞き手】

文具というイメージが非常に強いですが、それ以外にも私たちの生活の中で、例えば女性が使う化粧品に関するものなども御社で作っていらっしゃるのですね。

【和田】

今は化粧品の容器や、女性が使われるアイラインの筆先などを文具の技術で化粧品メーカーさんに供給していますが、もともと画材というのは、頬紅など色物という意味ではイメージが合うと思うのですね。難しいでしょうけれども、将来的には化粧品など含めて、乗り出していきたいです。

【聞き手】

もともとすばらしい技術をお持ちなので、そういう分野にも果敢にチャレンジしていく価値がありますよね。

【和田】

筆先の固さや味わいなどの技術はご評価いただいています。それは技術に培われたものなので、大事にしていきたい。

【聞き手】

今は製品を作るだけでなく、書くことの楽しさ、書いて伝えることの楽しさを発信していくために、御社の中でいろいろな取り組みをされていると伺っています。

【和田】

物を供給するばかりでなく、企業というのは社会貢献をしなくてはいけないと、創業者から伝えられています。私どもの画材や筆記具を使っていただく場面、コトを大切にすることを考えていかなくてはならないと思っています。落書きカフェというのを銀座で期間限定で開き、好きに書いてくださいということをやってみたり、都内の廃校になった小学校の校舎などで思い出の壁などに書いていただいて、それをちゃんと残しておこうとか。

どちらかというと、筆記具を使用する場面を考えたところも会社の中に取り込んでいきたいなと。そのことでお客さんはぺんてるというブランドをちゃんとご評価いただけるようになると思いますので、積極的に(やっていきたい)。儲からないですけれども、儲けるばかりが会社とも思いませんので、専任部隊をつけてやっています。これから大いにやっていきたい一つの柱です。

【聞き手】

二次的に会社がたくさんの人に知られていくというのも素敵なことですね。

【和田】

もう48回目になりますが、世界中から絵を集める『世界児童画展』を毎年1回やっています。エレベーターホールに飾ってあります。私は海外を回ると、ぺんてるというブランドが隅々までいきわたっていることが感じますので、絵を描くことを大事にすることを中心に考えていけば、市場も広がるのではないかと思っています。ぜひやりたいと思います。

【聞き手】

ここから先の数年、トップとしてやっていかれる中で、これだけは自分の中で力を入れてやっていきたいと思われることは?

【和田】

ギスギスと利益を追求するのではなく、“コト”もくっつけた商売をやっていかなければということが1つと、やはり一発大きな筆記具、新製品を出してみたいなという気持ちがあります。その2つが今一番大きいです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 和田 優
役職 代表取締役社長

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